イベント案内
2012.10.6(土) 開催
日EU科学政策フォーラム~ 「日本の新しいエネルギーミックス―信頼できる政策構築に向けて」
9月に日本政府は将来のエネルギーミックスに関する新たな方向性について発表しました。福島第一原子力発電所の事故以前は、全発電量に占める原子力発電の割合を2030年までに50%まで拡大し、原発を14基増設するいう計画を進めていました。しかし新しい見通しにおいては日本の原発をゼロにすることも視野に含まれています。
新しいエネルギーミックスを構築することは、困難な道のりです。法的・物理的インフラの整備対する多大な投資、経済と産業界のために安定しかつコスト意識の高いエネルギー構造の構築を必要とし、環境面では持続可能な二酸化炭素排出の数値を尊重しなければなりません。さらに重要なことに新しいエネルギーミックスは市民に受け入れられるものでなければなりません。
どのような独立機関が助言を与えられるのか?この複雑なプロセスを導きサポートするために、どのような科学的知見を利用できるのだろうか?今どのような参考事例があるだろうか?――会議はこのような問いを念頭に進められていきます。
会議の第一部では、冒頭に新しいエネルギーミックスの説明を行った後、福島原発事故調査に関わった複数の委員会の委員長の方に、受け入れ可能なエネルギーミックスへ向けた戦略を構築するために、いかにして信頼を醸成し彼らの知見を役立てできるかについて議論をしていただきます。
第二部では、科学技術に対する一般市民の理解を高め、現在必要とされている発展に対する市民の信頼を回復し、政策決定者に科学的助言を与える手助けとなる手段や組織について議論します。
最後の第三部では最適なエネルギーシナリオを確立することに関わった各国の過去/現在の政策決定者が登壇し、今後の予定や、可能性のある手段や採用すべき技術についての賛否に関して意見交換を行います。
開催日時 | 2012.10.6/13:00/17:15 |
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講演者 | フランス高等教育・研究大臣 ジュヌヴィエーヴ・フィオラゾ氏 国会東京電力福島原子力発電所事故調査委員会(国会事故調)委員長 黒川清氏 福島原発事故検証委員会(民間事故調)委員長 北澤宏一氏 欧州議会 科学技術選択評価委員会 (STOA) 副議長 アントニオ・コレイア・デ・カンポス氏 総合科学技術会議議員 相澤益男氏 民主党選出参議院議員、元文部科学副大臣 鈴木寛氏 他 |
会 場 | グランドプリンスホテル京都 |
参加費 | 無料 |
言 語 | 日英同時通訳付き |