コースの目的
地球的規模で持続可能な開発目標(SDGs)の達成が求められる中、国際開発・国際協力の分野において国内外の様々な立場から指導的役割を果たす人材を養成する。
概要
2015年に国連総会で採択された「持続可能な開発目標」(SDGs)は、すべての国のすべての人に普遍的に適用される目標です。政策研究大学院大学(GRIPS)では、SDGsを研究と教育さらには大学運営における指針として重視しているところです。
「国際協力コース(International Cooperation Concentration)は、SDGsの達成に向け、国際開発・国際協力の分野において指導的役割を果たす人材を養成することを目的として、2020年4月に公共政策プログラムの中に開設されました。本コースの学生は、公共政策プログラム全体の必修科目・選択必修科目に加えて、コース指定科目として、英語で行われる国際開発関係の5つの専門科目の履修を義務付けられます。更に、選択科目として本学の英語・日本語で行われる多様な科目を履修することができます。本学は、全学生の約3分の2が留学生という国際的な環境であることから、英語で行われる科目では各国の政府部門で働くミッドキャリアである留学生たちと共に学ぶことになります。
これらを通じて、本コースは、公共政策全体の基盤となる知識の習得、高度開発人材として求められる専門的知識の習得、各国の将来を担う留学生たちとの政策議論及び人的ネットワーク形成の構築を可能とします。
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対象:政府・公共機関、国際機関、NPO、研究機関、企業等において、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けて、国際開発・国際協力の分野で指導的役割を果たす人材となることを希望する者、新卒者など
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主要な教授陣:
山内 慎子教授(コースディレクター、応用ミクロ経済学)
工藤 年博教授(副ディレクター、アジア地域研究)
高橋 和志教授(開発経済学)
園部哲史 アジア開発銀行研究所所長(開発経済学)
- 学位:修士(政策研究)/Master of Policy Studies
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授業で使う言語:日本語及び英語
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募集要項はこちらをご覧ください。公共政策プログラム各コース、科学技術イノベーション政策プログラム、国際的指導力育成プログラム用の募集要項をお使いください。
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パンフレットはこちらをご覧ください。
国際協力コース紹介記事も併せて、ご覧ください。
「政策策定のプロを育成する大学院」
『国際開発ジャーナル』 記事
2021年9月号 掲載 2022年8月号 掲載 2024年8月号 掲載
履修科目
公共政策プログラムの必修科目・選択必修科目に加え、以下の国際開発関係の科目を履修
- Development Economics
- Theoretical Foundation of Economic Policy
- Trade and Industrial Development
- Development History of Asia: Policy, Market and Technology
- Economic Development of Southeast Asia
修了生の主な出身、就職先等(2024年4月1日現在)
- 出 身:農林水産省、防衛省、京都市役所、企業、青年海外協力隊の経験者、新卒者等。
- 就職先:出身元への復職に加え、外務省在外公館(専門調査員)、国際協力機構(JICA)緒方貞子平和開発研究所、民間企業等。
ポリシー・ペーパー タイトル例
- 中南米日系人が日本企業で活躍できる可能性 ―ボリビアに焦点を当てた現状と課題―(2023年度)
- 我が国におけるSDGsの認知度推移の背景に関する考察 (2022年度)
- 中小企業の技術・経験を活かした沖縄県特有の国際協力のあり方:JICA民間連携事業を事例に(2022年度)
- 途上国に対する装備品の供与に関する考察 (2022年度)
- Estimating the Impact of Coup d'état on the African Economy (2022年度)
- Does Education Increase Women's Obesity in Kenya?(2021年度)
- The Impact of Digital Platforms on Tourist Accommodations and the Role of SMEs: The Case of Can Tho, Vietnam (2021年度)
- Impact of Agricultural Extension Services: Opportunity for Raising Agricultural Productivity in Malawi (2020年度)
学生によるGRIPS紹介コーナー
2023年度卒業生、渡邉さんへのインタビュー
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入学前と後での自分が変わったと思うところは?在学生の声from国際協力コース
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GRIPSでの1番の学びは?在学生の声from国際協力コース
よくある質問
Q. 国際協力コース修了証と学位の関係を教えてください。
A. 公共政策プログラムの修了要件を満たすとともに、国際協力コースで指定科目として定める5科目を 履修した者には、修士(政策研究)の学位に加え、国際協力コース修了証(Certificate)が授与されます。
Q. 本コース修了後、どのような博士課程への進学が想定されますか?
A . GRIPSには、国際開発分野の博士課程としてG-cube-IDS (GRIPS Global Governance Program-International Development Studies Concentration)があり、国際協力コースの修了者も応募することができます。