■目的
SciREX事業は文部科学省が2011年度に開始した15年間にわたるプログラムであり、事業全体の目的は、科学としての「科学技術イノベーション政策のための科学」の深化と、客観的根拠に基づく政策形成の実現に向けた「政策形成プロセス」の進化の両者を車の両輪として推進し、共進化を図っていくことです。
さらに以下を具体的な目標としています。
①政策担当者と研究者間の対話の機会の拡大と、双方向のコミュニケーションによる政策形成への結実
②「科学技術イノベーション政策のための科学」という新たな学際的学問分野を発展・深化させ、各分野の研究者や政策担当者など、幅広い人材が連携する「開かれた場」の構築
③データや情報を適切に収集し、客観的根拠(エビデンス)を的確かつ適切に活用し、現実の政策形成ができる人材、研究者及びこれらをつなぐことのできる人材の創出と、これらの人材が活躍できるキャリアパスの確立
④政策形成に携わる者、研究者、これらをつなぐ者によるネットワークの構築と研究コミュニティの拡大
■プログラムの構成
SciREX事業は文部科学省が2011年度に開始した15年間にわたるプログラムであり、第2期より以下の3プログラムから構成されています。
①基盤的研究・人材育成拠点の形成(「総合拠点」(政策研究大学院大学)及び「領域開拓拠点」(東京大学、一橋大学、大阪大学/京都大学、九州大学))
②データ・情報基盤の構築(NISTEP:科学技術・学術政策研究所)
③公募型研究開発プログラム(JST/社会技術研究開発センター(RISTEX))
■基盤的研究・人材育成拠点および関係機関
■運営方針・ガバナンス体制の変化
・SciREX事業第1期のガバナンス体制
SciREX事業第1期(2011-2015年度)においては、「科学技術イノベーション政策における『政策のための科学』基本構想」(平成23年5月16日 文部科学省 政策科学推進室)において示された6つの設計理念に基づき、文部科学省に設置された「科学技術イノベーション政策のための科学推進委員会」(推進委員会)の統括及び助言のもと、「基盤的研究・人材育成拠点」、「公募型研究開発プログラム」、「政策課題対応型調査研究」、「データ・情報基盤整備」の4つのプログラムが実施されました。
(6つの設計理念)
①科学への社会的期待の科学的な発見
②客観的根拠に基づき効果的な政策を追求すべきこと
③政策決定プロセスにおける科学的合理性の追求
④政策形成プロセスの透明性と国民への説明責任を徹底すべきこと
⑤政府・行政の政策立案・実施主体及び科学者・市民のそれぞれが、信頼関係の構築と役割・責任の分担を果たすべきこと
⑥政策のための科学による知見の公共性と政策決定への国民参加
(推進委員会)
本事業全体を統括する司令塔として、有識者による「科学技術イノベーション政策のための科学推進委員会」が文部科学省に設置された。推進委員会では、以下の事項について、「政策のための科学」に関係する各事業の推進に関し適宜検討、助言をすることとなっていました。
①基本構想を踏まえた基本的な事業の進め方
②プログラム全体の円滑な運営
③プログラムを通じた研究成果の俯瞰と、成果の政策形成における活用のあり方
④その他必要な事項
・SciREX事業第2期・3期のガバナンス体制
第1期の中間評価結果等を踏まえ、第2期(2016-2020年度)のガバナンス構造が見直されました。
まず、「科学技術イノベーション政策における「政策のための科学」推進事業(SciREX事業)基本方針」が策定されました(平成28年3月31日文部科学省科学技術・学術政策局策定、令和3年4月28日最終改定。第6期科学技術・イノベーション基本計画(令和3年3月閣議決定)等を踏まえ令和3年8月30日、全面改訂)。また、従来の推進委員会の助言機能と統括機能が分割され、「アドバイザリー委員会」(助言機能)と「運営委員会」(統括機能)が新たに設置されました。
①科学技術イノベーション政策における「政策のための科学」アドバイザリー委員会
・文部科学省の下に置かれ有識者により構成、SciREX事業の方向性の検討等を行う
②科学技術イノベーション政策における「政策のための科学」推進事業運営委員会
・文部科学省及びSciREX事業を実施する各拠点・関係機関の実務責任者からなり、SciREX事業の実施内容の検討や調整等を行う(事務局は文部科学省とSciREXセンター)
この体制はSciREX事業第3期(2020-2025年度)においても維持されました。
さらに第3期においては、事業を計画的に実施するため、各拠点大学、SciREXセンター、RISTEX、NISTEPの各関係機関は、令和7年度までの中期計画を策定して取組を進めることとなり、策定した中期計画については、運営委員会において毎年度定期的にフォローアップを行うこととなりました。
第3期中期計画に関してはこちらをご覧ください。

