「科学技術イノベーション政策の科学」コアコンテンツとは
「科学技術イノベーション政策の科学」とは、科学技術イノベーション政策をよりエビデンスに基づくものにするために、政策と研究が相互作用しながら発展する、新たな学問領域です。「科学技術イノベーション政策の科学」コアコンテンツでは、「科学技術イノベーション政策の科学」を理解する上で基本的に必要な知識を提供しています。「科学技術イノベーション政策の科学」を新たに学び始める学生の方、科学技術イノベーション政策に携わる政策担当者や実務家の方に、是非お読み頂きたいと思います。
「科学技術イノベーション政策の科学」が対象とする範囲は多様で、経済学、経営学、政治学、社会学など様々な学問領域が関係しています。同時に、「科学技術イノベーション政策の科学」は、政策形成の実践の場でも活用できる知の創出を目指しています。執筆陣は、様々な学問領域で活躍する研究者はもちろん、科学技術イノベーション政策に関係する政策担当者や実務家になります。この内容は、拠点大学及び関係機関からなるコアカリキュラム編集委員会で議論し、内容を作り上げました。
| 記事の著作権は執筆者に、コアコンテンツ全体の編集著作権は編集委員会に帰属しています。 記事の一部を引用することは自由です。 引用して利用する場合は、やむを得ない場合を除き、執筆者名を併記してください。 |
コアコンテンツ作成の経緯等
「科学技術イノベーション政策の科学」コアコンテンツは、2011年度(平成23年度)からスタートした文部科学省の科学技術イノベーション政策における「政策のための科学」推進事業(SciREX:Science for RE-designing Science, Technology and Innovation Policy)の一環として作成されたものです。
SciREX事業では、経済・社会等の状況を多面的な視点から把握・分析した上で、課題対応に向けた有効な政策の立案を行う「客観的根拠に基づく政策」(EBPM:Evidence-Based Policy Making)の実現を目指しています。その実現のためには、科学としての「科学技術イノベーション政策の科学」の深化と、「政策形成プロセス」の進化が共になされる「共進化」が重要であると考え、事業全体を通して政策形成に携わる者と研究者との対話・協働に取り組んできました。
コアコンテンツの作成においても、関係者による対話・協働で進められました。検討を開始した2016年には、SciREX事業の基盤的研究・人材育成を担う6大学5拠点(政策研究大学院大学、東京大学、一橋大学、大阪大学/京都大学、九州大学)が提供する教育プログラムのシラバスやリーディング・リスト等を共有するとともに、この領域の論点(サイエンス・クエスチョン)を出し合うワークショップを拠点大学・関係機関・文部科学省が協力して開催しました。
(参照:「科学技術イノベーション政策の科学」のコアコンテンツ作成に向けた国内外教育研究プログラム調査, JST-CRDS, 2018.)
教材の作成のみならず、将来的にはコアとなる教育カリキュラムの作成を目指して、同年にコアカリキュラム編集委員会を立ち上げ、サイエンス・クエスチョンをベースとして学ぶべきコアとなる要素(コアコンテンツ)を同定し、目次構成を作成しました。また、学生や研究者のみならず政策担当者等も対象読者としたことから、各コンテンツのレビューを関連分野の研究者1名と政策担当者・実務者1名の計2名で実施し、内容に関する質の担保に加え、想定される読者からの視点を反映させることとしました。
2018年8月に拠点大学の学生が集うSciREXサマーキャンプで限定公開し、2019年4月に一般公開、2024年2月末に最後の原稿を追加しました。コアコンテンツは、各拠点大学の授業や文部科学省の行政官を対象とした研修で活用されています。
「科学技術イノベーション政策の科学」のコアコンテンツは、普遍的なものも含まれる一方で、時間や社会状況によって変化するものも含みますが、本書の目次及び原稿作成時点において科学技術イノベーション政策研究の外縁を示すものとして、本書を刊行します。
コアコンテンツの内容
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