2021年7月5日(月)にGRIPSフォーラムを開催致しました。今回のGRIPSフォーラムでは、オードリー・タン氏　（台湾デジタル担当大臣）をお招きし、「デジタルを駆使して、開かれた包摂的な社会を創る～台湾のデジタル担当大臣、オードリー・タン氏との意見交換～」というテーマで本学学生とディスカッションを行いました。

概要：

台湾は、デジタル技術を駆使して、都市部と地方、省庁間の情報格差をなくし、市民に開かれた包摂的な社会づくりに取り組んでいます。完璧な政策は存在せず、だからこそ、このようなプロセスを経て、根本的な民主主義を強固なものにするために、一般の人々が建設的な対話に積極的に参加できるようにしています。世界中が注目する台湾のCOVID-19対策は、まさに政府と市民の信頼関係にもとづく、デジタル・ソーシャル・イノベーションといえるでしょう。この度、デジタル担当大臣として、こうした取組の中心的な役割を担っている、オードリー・タン氏をお迎えしてGRIPSフォーラムを開催することになりました。本学学生とのディスカッション・セッションを中心としつつ、世界各国からの参加者にも質疑応答の機会も提供します。

オードリー・タン大臣が好んで引用するレナード・コーエン（カナダのシンガーソングライター）の一節を紹介します。

――「耐えず鳴り響き得る鐘を鳴らせ。非の打ち所のない、完璧な提案をしようと、夢中になるな。すべてのものにはヒビがある、そして、そこから光が入り込む。 」

（レナード・コーエン のAnthem 歌詞より ）

講演者：オードリー・タン氏　（台湾デジタル担当大臣）

講演者略歴

Education

・Self-educated

Experience

・Chief Technology Officer, Inforian Inc. (1995-1997)

・Consultant, BenQ Corp. (1998-2000)

・President, OurInternet, Inc. (2000-2005)

・Designer, Platform Specialist and Implementor, Haskell Language (2003-2010)

・Consultant, S-Team Technology Co. (2004-2008)

・Designer and Lead Implementor, Perl 6 Language (2005-2008)

・Consultant, Socialtext Inc. (2008-2016)

・Consultant on Cloud Services Localization, Apple Inc. (2010-2016)

・Consultant, Oxford University Press (2014-2016)

・Consultant, Executive Yuan “vTaiwan” project (2014-2015)

・Member, K-12 National Curriculum Development Committee, National Academy for Education Research (2015-2016)

・Minister without Portfolio, Executive Yuan (2016- )

※本フォーラムは録画され、台湾政府のウェブサイトで動画が公開されます。これは情報公開や透明性を重視する台湾政府の方針にもとづくものです。

https://pdis.nat.gov.tw/en/track/

なお、本学公式Youtubeチャンネルでも公開しております。

https://www.youtube.com/user/GRIPSJAPAN