政策研究大学院大学では、ベトナム共産党中央委員会組織人事部の研修担当部門からの要請により、平成27年10月5日から10月16日までの12日間、ベトナム共産党副大臣級幹部研修プログラムを実施しました。本研修は、今回が4回目の実施となり、ベトナム側で選抜された共産党副大臣級幹部15名が研修生として来日しました。

研修プログラムでは、研修責任者の堀江正弘教授（本学特別教授、グローバルリーダー育成センター所長）をはじめ、本学の白石隆学長、園部哲史副学長、森地茂アカデミックフェローのほか、藤田麻衣氏（JETROアジア経済研究所主任研究員）、吉﨑知典氏（防衛研究所特別研究官）や永野博氏（慶應義塾大学特別招聘教授・元本学教授）による講義等を通じて、日越戦略関係、現代化と発展戦略、日本の政府と行政、日本の政策決定・執行・評価、日本の行政改革、グローバライゼーションとベトナムの課題、交通政策、危機管理（安全保障）、日本の公務員制度、リーダーシップの在り方、日本の科学技術・イノベーション政策等、幅広く学びました。

東京では、日本経済団体連合会・総務省を訪問し、日本ベトナム経済委員会の委員長等ベトナムと関係がある経済界リーダーとの対話を行った他、総務省では笹島誉行総務審議官を表敬し、行政評価局において業務と役割についてブリーフィングを受けました。また、国会議事堂（衆議院）も見学しました。

週末を利用して山中湖へのエクスカーションを行ったほか、金沢と福井へのフィールドトリップも実施しました。福井県立大学地域経済研究所のご協力のもと、福井県では企業3社（セーレン株式会社、フクビ化学工業株式会社、株式会社シャルマン）、福井商工会議所を訪問し、また、福井県経済界の幹部の皆様と経済セミナーを実施、研修団団長のレ・ソン・ハイベトナム民族委員会副委員長による「ベトナムから日本経済界への期待」という講演も行われました。ベトナムへ進出している（またはこれから進出を検討している）企業も多く、意見交換を通して両国の協力の可能性を目の当たりにしました。福井県での訪問の詳細はこちら。

研修最終日は、堀江教授によるWrap-upセッションが持たれ、修了式では堀江教授から研修生一人一人に修了証が授与され、研修を終了しました。