令和６年春の叙勲において、黒田東彦特任教授兼政策研究院シニア・フェローが瑞宝大綬章を受章しました。この章は公務又は公共的な業務に長年にわたり従事して顕著な功績を挙げた者に授与されるもので、財務省財務官、アジア開発銀行総裁、日本銀行総裁としてわが国をはじめ諸外国の経済発展への顕著な貢献が評価されたものです。

黒田特任教授の専門分野は、財政金融政策、国際金融、アジア経済論。
1967年大蔵省（現財務省）入省後、主税局総務課長や大阪国税局長として税務行政に、財政金融研究所長、国際金融局長、財務官として国際金融政策を主導し、財務省退官後は2003年内閣官房参与、2005年からアジア開発銀行総裁、2013年から日本銀行総裁としてわが国のみならず諸外国の経済発展を支えました。2023年4月より本学の政策研究院シニア・フェローに、同年6月より本学の特任教授に就任し、財政政策、国際経済政策、金融政策に実際に関わった経験を学生に伝えるとともに、その経験を理論的に振り返り検証するなど、本学の教育研究活動に貢献いただいています。