政策研究大学院大学はタイ王国政府人事委員会（OCSC）の要請を受け、2017年9月25日から27日までの3日間、「21世紀におけるリーダーシップ開発」をテーマに短期研修を実施しました。研修生は、タイ政府各省庁等の課長クラス幹部公務員22人及び人事委員会（OCSC）職員3人です。

研修プログラムでは、本学の堀江特別教授 （グローバルリーダー育成センター所長）が「Good Governance, Government Reform and Innovation: Experience in the World and Japan」と「Leadership for the 21st Century and Trust in the Government」をテーマに講義を行い、研修生からは職場での人材管理の問題点、日本とタイの違いなど、様々な意見が出されました。

学外では、人事院を訪問して国家公務員倫理審査会の山本朗首席参事官に、公務員倫理規程や人事制度との関係について、制度・運用の概要と具体的事例をお話し頂きました。タイの研修生は日本の制度や実態について理解し、組織文化を作る仕組みについて課題や意見が出されました。

3日間の短い滞在期間中、省庁が集まる霞ヶ関を散策し、東京都庁展望台にも見学に行きました。タイでは省庁の建物が日本の霞ヶ関のように１カ所に立地しておらず、その違いを実感したようです。

研修最終日は、講義や訪問を振り返って研修生の意見をまとめるWrap-upセッションを行い、研修生全員に修了証を授与しました。