政策研究大学院大学では、ベトナムの共産党中央委員会組織人事部の研修担当部内からの要請により、選抜されたベトナム共産党の各省局次長級幹部職員5名を対象に、平成27年4月3日から6月29日までの約3ヶ月間、研修を実施しました。

本研修では、各研修生が実践的研究テーマを持参し、それぞれの研究テーマに関連する、本学の正規課程科目に部分的に参加しながら、調査研究を行いました。研修生は、研修責任者である堀江正弘教授（本学特別教授、グローバルリーダー育成センター所長）をはじめ、本学の横道清孝教授（副学長）、原洋之介教授（アカデミックフェロー）、橋本久義名誉教授、中田亮輔教授、工藤年博教授のほか、JETROアジア経済研究所新領域研究センターの熊谷聡氏による研究・論文指導の下、論文を作成しました。

正規課程の講義のほかに、遠山亮子氏（中央大学 ビジネススクール教授）、堀江特別教授、横道清孝副学長、増山幹高副学長、大野健一教授、高木佑輔助教授による特別講義にも参加し、知識経営論におけるリーダーシップ、リーダーシップとマネジメント、地方自治体と政府間の関係、選挙制度と日本の政党政治、日本の経済発展、ベトナムにおける中所得の罠と産業政策のクオリティ、政策決定機関等について学びました。

研修生は、東京では国会見学と西東京市を訪問しました。また、福井・金沢へのフィールドトリップも実施し、福井県の中小企業、農場等を訪問、ベトナムへ進出している（またはこれから進出を検討している）企業も多く、意見交換を通して両国の協力の可能性を目の当たりにしました。

研修の最後に各研究成果を発表して、この研修を修了しました。