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2018.8.20

第1〜5回 防災連続セミナーを開催、9月には第6〜10回を予定

防災・危機管理コースディレクター武田文男教授の主導のもと開催されている「防災連続セミナー(本年度中に10回開催)」が、早くも半周を迎えました。本セミナーは、各種災害・危機に対してそれぞれの立場から深く関与されてこられたキーパーソンの方々から、いま最も精力的に取り組んでおられる事柄や、これまでの経験を通じて得られた教訓、今後の課題等について直接お話を伺い、質疑応答を含めて情報共有いただける貴重な機会です。9月には続きとなる第6〜10回も予定しています。

 

 

▶︎これまでの概要(2018年6・7月実施)

▶︎参加者の声

▶︎今後の開催予定

 

 


 

◼️これまでの概要(2018年6・7月実施)

 

bs001第1回 「危機管理の要諦」

東京大学客員教授(元内閣危機管理監)伊藤哲朗氏(2018年6月6日)

阪神・淡路大震災や東日本大震災時に我が国政府および自治体が経験したことを例にあげ、我が国の危機管理体制の構築と危機管理の根底となる考え方、そして危機管理に携わる者の心構え等について語ってくださいました。

 

bs002第2回 「南海トラフ地震にどう向き合うか」

静岡大学防災総合センター教授(元静岡県危機管理監)岩田孝仁氏(2018年6月13日)

これまで日本が経験してきた震災の教訓をもとに、目指すべきは「減災」ではなく、被害ゼロ、つまり「防災」であるとして、施設整備などのハード対策と避難対策などのソフト対策、まれにしか遭遇しない災害への心構え等について語ってくださいました。

 

bs003第3回 「地域防災力の要」

跡見学園女子大学教授 鍵屋一氏(2018年6月20日)

度重なる災害を経験し向上してきたかに思われる日本の防災力は、実は高齢化の進展、単身世帯の増加、行政職員や消防団員の減少などによって弱まり続けているとして、クライシスマネージメント(発災後対策)およびリスクマネージメント(被害抑止)における重点と、人間関係や近所関係を良好にし、排除される人のいない魅力ある地域を作る「魅力増進型」の防災等について語ってくださいました。

 

bs004第4回 「災害緊急事態条項の日本国憲法におけるあり方」

国士舘大学 防災・救急救助総合研究所客員教授の小滝晃氏(2018年7月11日)

東日本大震災の初動・応急対応を踏まえ、我が国が直面する巨大災害を念頭におき、日本国憲法における巨大災害から国民を守るための特別ルール「災害緊急事態条項」の導入に関する具体的論点を考察した研究論文(本連続セミナーの主催者である武田文男本学教授との共著)について語ってくださいました。

 

bs005第5回「自衛隊と危機管理」

元統合幕僚長 折木良一氏(2018年7月18日)

危機管理の実働組織としての自衛隊の経験を踏まえ、「組織力と現場力」「エリートパニックと組織パニック」「自分を知り、相手を知ること」「疲労管理と自信」「リーダーの重要性」等について語ってくださいました。

 

 


 

▪️参加者の声

 

▶︎ 川田 幸寛さん(滋賀県、公共政策プログラム 防災・危機管理コース)

 さまざまなバックグラウンドの方々から防災に関する専門的な意見を聞くことで新たな知識が身につくだけではなく、新たな視座に出会えたことは、このセミナーで得たものとしてたいへん大きいと感じています。ある講演の中で「危機を認識するイマジネーションの力を養う」ことが災害対応の基本である旨のお話がありました。講演などで新たな情報や視座を知ることがまさに災害へのイマジネーション力向上につながると思います。

 9月以降の防災連続セミナーでも新たな知識や考え方などを吸収して、本学での研究や派遣元での災害関連業務に活かしていきたいです。

 

▶︎ 徳岡 秀俊さん(松山市、公共政策プログラム 防災・危機管理コース)

 平時の備えから発災後の応急対応・復旧・復興と各ステージにおいて、危機管理に携わる者として理解しておくべき現実、教訓、課題等を勉強させていただきました。特に印象深かったのは、災害に対する想像力の欠如が、想定外の事態をもたらし被害の拡大に繋がっているということです。また、社会や都市の構造は時代とともに変化しており、防災力の維持や向上を図る上で、その実態をしっかりと捉え対策を講じていくことが重要であるということです。

 派遣元に復帰後は防災・危機管理の業務に従事することとなりますが、この防災連続セミナーでの学びを活かし、想像力を伴った実効力のある施策に取り組んでまいります。

 

 

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