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2017.4.26

【LEADING Asiaプロジェクト】ハイレベルフォーラム 2017を開催しました

2017年4月24日(月)~26日(水)の3日間、GRIPSにてLEADING Asiaプロジェクト「ハイレベルフォーラム2017」がJICAとGRIPSの共催で、開催されました。

今回のフォーラムでは、下記のASEAN8ヵ国から35名を超える参加者が集まりました;

  • カンボジア
  • インドネシア
  • ラオス
  • マレーシア
  • ミャンマー
  • フィリピン
  • タイ
  • ベトナム

「アジアの文脈における、公的機関の組織開発とリーダーシップ育成」をテーマとし、参加者は3日間のフォーラムを通じてそれぞれの組織や国での経験から、公的機関の組織開発について幅広い意見交換・討論を行いました。

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初日(4月24日)は、組織開発や人材育成の状況、特に上級幹部・上級管理職クラスの育成についての取り組み状況などについて、国ごとに発表を行いました。

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2日目(4月25日)は、午前中は日本側から各国公的機関の上級幹部向けの新たな育成プログラムについての提案がなされました。冒頭に、同プログラムの「政策モジュール」のコンセプトについてJICA公共政策・平和構築部の松永正英次長から説明がありました。

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その後、日本およびアジアの開発経験をベースとしてJICA・GRIPS共同で作成した「政策モジュール」の事例について紹介が行われました。事例の内1つは「日本およびアジアの大都市における大量高速交通」をテーマとし、モジュール開発を指導した森地茂教授(GRIPS、政策研究センター所長)から説明されました。もう1つは「アジアにおける都市洪水と水資源管理の課題」をテーマとし、石渡幹夫国際協力専門員(JICA)から説明されました。両者とも、複数の組織やセクターにまたがる調整の課題について強調していました。

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また、「地域開発・地域振興」の政策モジュール開発計画についても横道清孝副学長(GRIPS、理事)から説明がありました。「地域開発・地域振興」のモジュールでは国レベルから地域レベルまでの開発政策が取り上げられ、コミュニティベースでの開発の課題も扱われます。日本の事例の他、LEADING Asiaプロジェクト参加各国の事例もモジュールに取り込む計画です。

午後からは、一般の聴講者も迎えたオープンフォーラムがGRIPS想海樓ホールにて、130名を越える参加者を迎えて開催されました。

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公開フォーラムの冒頭では岩切敏上級審議役(JICA)から開会の挨拶があり、その後田中明彦学長(GRIPS)からトップエグゼクティブ(特に公的機関における)に関する基調講演が行われました。

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特別ゲストスピーカーとして招へいされた第23代フィリピン上院議長を務めたアキリーノ・ピメンテル氏からは、「フロネティックリーダー達はいかにしてマルコス独裁政権を終わらせ、フィリピンに自由と正義と民主主義を復活させたか」の演題でご講演いただきました。同氏はフロネティックリーダーたちが民主化に果たした役割について、また、フィリピンの地方分権化の導入と推進におけるリーダーたちの努力と働きについて講演しました。

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講演後はパネルディスカッションに移り、組織開発やリーダーの能力育成について議論がなされました。以下4名パネリストが参加し、それぞれフロネティックリーダーとしてのこれまで活動や組織の改革、部下の育成などについての発表を行いました;

  • Abdullah Azwar Anas

District Head, Banyuwangi District, Indonesia

  • Benjamin Jr. De Castro Abalos

Former Mayor of Mandaluyong City, Philippines

  • Woothisarn Tanchai

Secretary General, King Prajadhipok’s Institute (KPI), Thailand

  • Youk Bunna

Secretary of State, Ministry of Civil Service / Director, Royal School of Administration (RSA), Cambodia

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Azwar Anas氏                         Castro Abalos氏

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Woothisarn Tanchai氏                                              Youk Bunna氏

堀江正弘特別教授(GRIPS、グローバルリーダー育成センター所長)がモデレーターとして議論を進め、パネリストおよびフロアとの意見交換を行いました。フロネティックリーダーをいかに育成するか、汚職撲滅への取り組み、政策の継続性など、議論は幅広い話題に及びました。

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3日目(4月26日)の最終日には、一橋大学名誉教授の野中郁次郎先生をお招きし、野中先生の講義に続き、各国の参加者と野中先生との討議の場を設けました。ピメンテル氏も討議に参加し、今日のアジアにおけるフロネティックリーダーの育成など、幅広い分野で議論が行われ、3日間のプログラムを終了しました。

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