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2015.11.17

オーストラリア在英国高等弁務官 アレクサンダー・ダウナー氏来訪

GRIPSのインターナショナル・アドバイザリー・コミッティー(IAC)メンバーであるアレクサンダー・ダウナー氏はオーストラリアの 政界において長きに渡りキャリアを築いてきました。1976年の初頭より外務省でそのキャリアをスタートさせ、1984年にはオーストラリア連邦議会に選出。1996年から2007年まで、歴代最も長く外務大臣として公務を務めました。現在、在英国高等弁務官を務めており、この度IACのメンバーとして GRIPSの大学運営に関する評価視察の目的で来訪しました。

 

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写真:11月16日のGRIPSフォーラムにて講演するダウナー氏

 

 

 

2015年11月16日(月)~17日(火)、本学では本学の大学運営に関する評価のため、インターナショナル・アドバイザリー・コミッティー(IAC)のメンバーであるアレクサンダー・ダウナー氏を迎えました。この2日間の日程でダウナー氏は、本学学長をはじめとした執行部との意見交換に加え、様々な国籍の在学生と質疑応答セッションを実施したほか、初日にはGRIPSフォーラムにてスピーカーとして登壇。およそ230名が参加しました。

 

GRIPSフォーラムは、政策に関わる諸問題の理解を深める場として、世界各国から各界のリーダーや有識者を招き、毎年数十回に渡り本学が実施しているものです。毎回、参加者との活発な質疑応答セッションが行われます。ダウナー氏はGRIPSフォーラムの講演の中で、アジアの経済発展と中国の台頭について触れ、アジア地域において地政学的中心となるオーストラリアが、世界の平和と繁栄に果たすべき役割について話しました。また、オーストラリアと日本の二国間関係についても言及し、「オーストラリアにとってアジア-インド太平洋地域に限らず世界中のあらゆる国々と友好な関係を築きたい。」と述べました。

 

更にダウナー氏は、「私たちに必要なことは、まず経済について理解し、世界経済がどのように機能しているのかを知ること。そして同時に歴史観を深めることが重要です。何故なら、私たちはどの国に生まれたとしても、その国で語られている歴史を知り、それに基づいて教育を受けます。世界で起こる同じ事象に対して、異なる社会が異なる解釈をするのはそのためです。」とし、世界中でテロに関する事象が猛威を振るう昨今においても、国際社会の行く末に対し完全に悲観視することはないとしています。

 

質疑応答の時間では、参加者からインドネシアとオーストラリアの二国間関係や、未来のエネルギー問題、テロなど、幅広いテーマについて質問が及びました。

 

 

17日(火)午前中には、学生とダウナー氏による質疑応答セッションが行われ、Young Leaders Program(YLP)とGRIPS Global Governance Program (G-cube)の学生が参加しました。ダウナー氏は学生との闊達な意見交換を通して学生の関心事について耳を傾け、学生たちがどのような大志を抱いているのかについて理解を深めました。ダウナー氏は学生たちに対し、GRIPSが学生のアジア的知見の醸成にどのように役立っているか、また東京の生活はどうかなど、幅広い問いを投げかけていました。

 

白石学長は今般のダウナー氏来訪に感謝の意を示し、ダウナー氏の来訪は本学の将来像や展望について、更なる検討を進める契機となりました。

 

 

 

※インターナショナル・アドバイザリー・コミッティー(IAC)は、10年後に、より国際的に競争力のある大学となるために、今後5年の間に本学が取り組むべき課題や進むべき方向性等について、大局観を持ち国のリーダーとして活躍してきた有識者から意見を得る目的で、学長のイニシアティヴのもと実施されています。

 

 

 

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左上: 11月16日のGRIPSフォーラムにて講演するダウナー氏

右上:質疑を行う安全保障・国際問題プログラムのインドネシア出身Pandu Utama Manggalaさん

中段左、中段右 :ダウナー氏とYLP学生との意見交換 学生:Diana Ciszewskaさん、 Olimjonov Lazizjonさん、 Nicholas Latimerさん、Gaurav Pundirさん

左下:ダウナー氏とG-Cubeの学生との意見交換 学生:Nicholas Ayamgaさん、Ibrahim Zuhureeさん

右下:GRIPS執行部役員との集合写真

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