政策研究大学院大学では、ベトナム共産党中央委員会組織人事部の研修担当部門からの要請により、平成26年10月6日から10月15日までの10日間、ベトナム共産党副大臣級幹部研修プログラムを実施しました。本研修は、今回が2回目の実施となり、ベトナム側で選抜された共産党副大臣級幹部15名が研修生として来日しました。

研修プログラムでは、研修責任者の堀江正弘教授（本学特別教授、グローバルリーダー育成センター所長）をはじめ、本学の白石隆学長、園部哲史副学長、森地茂アカデミックフェロー、安藤尚一教授、垣内恵美子教授、道下徳成教授のほか、トラン・ヴァン・トゥ氏（早稲田大学教授）や永野博氏（元GRIPS教授）による講義等を通じて、日越戦略関係、現代化と発展戦略、日本の統治機構、政府の役割、公務員制度、行政組織の運営と幹部公務員の役割、文化政策、安全保障政策、科学技術政策、交通政策、リーダーシップの在り方等、幅広く学びました。

東京では、二之湯智総務副大臣、武藤容治総務大臣政務官を表敬訪問するとともに渡会修行政評価局長等から行政評価業務についてレクチャーを受けました。また、浜田靖一自民党衆議院議員をはじめとする自民党国際局・青年局の国会議員との対話をしました。そして、日本経済団体連合会を訪問し、日本ベトナム経済委員会の副委員長等ベトナムと関係がある経済界リーダーとの対話を行いました。

地方研修旅行では、岐阜県、長野県を訪問し、白川郷、飛騨高山、松本城等、日本が誇る世界遺産、歴史的保存地区、国宝等を訪問し、歴史的遺産や伝統文化の保存、維持、これらを利活用した文化政策や観光政策の在り方について学びました。また、黒部ダムを視察し、日本の高度経済成長期における世界銀行融資を利用した一大事業について学びました。

研修最終日は、堀江教授によるWrap-upセッションが持たれ、修了式では堀江教授から研修生一人一人に修了証が授与され、研修を終了しました。