インドは、近年、新興市場国のなかでも比較的高い経済成長を達成して きました。しかし、インフラ整備の遅れなどが隘路となり、インフレの高進と成長率の低下というふたつのリスクに直面しています。また、規制緩和と構造改革 の遅れが産業の生産性向上を阻むとともに、補助金への依存が中央政府財政の赤字を常態化させています。こうしたなか、マンモハン・シン政権は、持続的経済 成長へ向けた構造改革に取り組んでいますが、2014年には総選挙が予定されているため、政策の行方や政治経済の中期展望には不透明感が高まっています。 このようなインドの現状を踏まえ、今回のGRIPS・JBIC共同フォーラムは、下記のとおり、インドからインド政策研究センターのラジブ・クマール シニアフェロー（インド商工会議所連合会前事務局長、インド国際経済関係研究所元所長）をお招きし、インドの政治経済と改革への展望について議論します。

日時：2013年6月5日（水）10:00～12:00　
場所：政策研究大学院大学　１階　想海楼ホール
参加費：無料（事前登録制）
言語：英語・日本語　（日英同時通訳付き）
講演者：ラジブ・クマール氏　（インド政策研究センター シニアフェロー、インド商工会議所連合会前事務局長、元インド国際経済関係研究所 （ICRIER）所長）
モデレーター：大塚啓二郎氏　政策研究大学院大学（GRIPS）教授
パネリスト：浦田秀次郎氏　早稲田大学教授
                西沢 利郎氏　国際協力銀行外国審査部長

プログラム：
10:00～10:05 ご挨拶
10:05～10:50 ご講演
10:50～11:30 パネルディスカッション
11:30～12:00 質疑応答・総括

講演者略歴：

1951年生まれ。インド・ラクノウ大と英オックスフォード大で経済学博士号を取得。インド工業省コンサルタント、財務省顧問、アジア開発銀行勤務 などをへて2004～06年インド産業連合会首席エコノミスト、06～08年政府国家安全保障顧問委員会委員、06～10年インド国際経済関係研究所 （ICRIER）所長、11～12年インド商工会議所連合会(FICCI)事務局長を歴任した。英文の著書に『新次元の経済グローバル化』『インドとグ ローバル経済』『インドと自由化の経験』など。

【ご登録】
ご参加いただける場合は、6月4日(火)12:00 PMまでに①お名前②ご所属③ご役職④ご連絡先をgrips-pr03@grips.ac.jpまでご連絡ください。
*当日お車をご利用の場合は、事前に車種・お車の色・ナンバーをお知らせください。