ニュース・イベント

ニュース・イベント

ニュースとお知らせ

2021.10.7

「日本理解プログラム」を実施しました

本学では、2021年8月上旬から約1ヶ月間、4回にわたり、JICA奨学生対象の“日本理解プログラム”を実施しました。

  

本プログラムは独立行政法人国際協力機構(JICA)の委託事業であり、日本の近代化過程における開発経験の歴史を理解してもらうための5日間の短期研修プログラムです。

例年は本学キャンパスで講義を行っておりましたが、コロナ禍のため、昨年度に続き今年もオンラインでの実施となりました。

 

参加者は各回約30名で、日本全国の大学院(修士・博士課程)に在学中のJICA奨学生を対象としています。出身地域や専攻分野は多岐に渡り、学生のバックグラウンドの多様性が特徴の一つです。内容は、本学内外の講師陣による講義、グループ討議・グループ発表の他、スタディーツアーや文化体験のイベントなども含めた、日本に対する多面的な理解を促進するものとなっています。

  

プログラム前半では、日本の近代化過程に関する包括的な知識を学ぶため、本学のアンドレア・プレッセーロ准教授による「日本近現代史」、東京大学大学院経済学研究科の岡崎哲二教授および小島庸平准教授による「日本経済史」、東京大学大学院法学政治学研究科の五百旗頭薫教授による「日本政治史」、本学の小野太一教授による「日本における保健・福祉政策」の講義が行われました。さらに、特別講義では、JICAの北岡伸一理事長(本学客員教授)をはじめ、武見敬三参議院議員、本学の田中明彦学長、黒川清名誉教授、森地茂名誉教授ら、毎回多彩な講師陣が登壇しました。

 

今年は新たな試みとして、全4回のうち第1回目のサブテーマをユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)と設定し実施しました。第1回目のスタディーツアーでは、自治医科大学の長谷川彰一前常務理事に、自治医科大学の地域医療に関する取り組みを紹介していただいた後、同大学の学生とプログラム参加学生とで質疑応答を行い活発な意見交換が行われました。また、特別講義では、本学の黒川清名誉教授と世界保健機関(WHO)のUHC親善大使である武見敬三参議院議員が、日本のUHCについて対談を行いました。

 

 

 〇黒川先生×武見先生対談

<黒川名誉教授と武見参議院議員の対談>

 

 

第2回目から第4回目のスタディーツアーでは、アンドレア・プレッセーロ准教授案内による富岡製糸場と国会議事堂の動画を視聴しました。

 

 

〇富岡製糸場撮影のようす(トリミング版)<富岡製糸場の撮影>

 

 

 〇国会議事堂(トリミング版)<国会議事堂スタディ―ツアー>

 

 

また、参加者は、文化体験で書道や茶道の師範の先生方から指導を受け、日本の伝統文化に直に触れる機会を得ました。

 

 

〇書道(トリミング版) < 文化体験(書道)>

 

 

成功と失敗を含めた近代史からの教訓をもとに、プログラム後半では現代の日本が直面する社会的・外交的課題の解決策についてグループで討議し、提案を行いました。

 

5日間という限られた期間ですが、参加者は、多面的に日本を理解する貴重な機会を得たと同時に、仲間との交流を通じて「多様な見方や見解がある」ということを学びました。帰国後のそれぞれの仕事においても、本プログラムで学んだことが生かされ、各国の発展のためになることを願います。さらには、本プログラムがきっかけとなり、各国と日本の関係性がさらに深まることを期待します。

 

 

〇集合写真(トリミング版)  <集合写真 Group 3(8月16日〜8月20日)>

 

 

なお、本事業で制作した国会議事堂案内の動画は、衆議院事務局のYouTubeチャンネルからご覧いただけます。

https://www.youtube.com/channel/UCppg061zUuuEbmyJPGuc_BA

  

〒106-8677 東京都港区六本木7-22-1

TEL : 03-6439-6000     FAX : 03-6439-6010

~