同窓会

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ALMO 2016.3

Azman01Azman bin Mohd. Yusof (マレーシア)

マレーシア政府 女性・家族・地域開発省 事務局次長

GSPS – Public Policy Program(1999年修了)

 

 

 

 

 

 

 

1989年西テキサス州立大学で行政学の学士号(優等)を取得。マレーシア公務員研修所(INTAN)にて公共経営学の上級ディプロマを取得。書記官補 としてマレーシア政府首相府に入省し、徐々にキャリアを築いた。政策研究大学院大学(GRIPS)の前身である埼玉大学大学院政策科学研究科(GSPS)のPublic Policy Programで1999年に修士号を取得したのち、マレーシアに戻って住宅・地方政府省の公共計画・開発副課長として勤務した。現在2015年6月よ り、女性・家族・地域開発省事務局次長として勤務し、ユソフ氏は女性・子ども・家族・高齢者・障がいのある人や、コミュニティを対象とした政策課題において重要な責務を果たしている。ユソフ氏は25年以上にわたり政府機関での勤務経験があり、また、マレーシア政府幹部人材育成プログラムのためにも積極的に活動している。

 

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2015年10月19~20日開催の第二回国際人材持続性会議を執り行う。

‐ご自身の専門分野とその分野に従事するに至った経緯を教えてください。

政府機関に25年ほど勤務しています。首相府内閣局、住宅自治省の政策部門、首相府公共サービス局、首相府近代化管理計画局等の政府機関に勤務してきました。現在は女性・家族・地域開発省で事務局次長を務めています。外交・行政サービス局(Diplomatic and Administration Service:ADS)職員の必須資格である公共経営学の上級ディプロマを1992年に取得後、同年からADSにて公共政策を専門に担当していました。ADS入局前には西テキサス州立大学で行政学の学士号を取得しています(1989年)。

 

 

 

 

 

 

現在、マレーシア政府 女性・家族・地域開発省 事務局次長を務めていらっしゃいますが、主な責務について詳しくお聞かせください。

事務局次長として、女性、子ども、障がいのある人、高齢者、災害被害者、貧困者のほか、家族制度を対象とした戦略事項の責任者を務めています。政策の策定や見直し、ガイドラインの制定、アクションプランの決定など、様々な業務を担当しています。

具体的な業務内容としては、

  • 国家発展の担い手かつ受益者である、女性、家族、地域の参加と活発な役回りを促す
  • 女性、家族、地域の権利を守り、差別のない公正な社会を築く
  • 社会、経済、政治的現場での女性と社会の平等な機会拡大
  • 家族制度の強化

 

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クアラルンプールで開催された2015年ASEANサミットにて。

現在の立場から見て、今後5~10年のマレーシアの発展と課題についてどのようにお考えですか。

国家予算の合理化により、焦点は改革関連、そして政府機関以外のコミュニティ組織、民間部門など様々な関係者との戦略的連携へとシフトし、より困難な状況になることが予想されます。従来の活動は通用しません。従って、独創的な解決策や構想を導入する必要があります。政府官僚やコミュニティは将来的な改革計画に従って方針転換を図るべきです。例えば、国家の持続可能な開発という目標に従い、私たちは経済的安寧な状態から生産性の高い状態への転換が迫られています。

 

 

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ユネスコ事務総長Ms Irina Bokova氏を表敬訪問。

直面している課題はありますか。また、印象に残っている仕事や、やりがいについてお聞かせください。

私の仕事での大きな課題とは、多くの困難な状況に直面した際に独創的なアイデア(柔軟な思考アプローチ)が出せると同時に、省内のチームを強化して定めた目標を達成させることです。これまで、トップレベルマネジメントプログラムを学ぶ機会に恵まれ、ハーバード大学ビジネススクール(米国ボストン)、インシアード(INSEAD:シンガポール)、マウント・エリザ・ビジネススクール(オーストラリア)のほか、ドイツや韓国の様々な経営プログラムに参加しました。こうした経験が実を結び、能力向上に非常に役立っています。

 

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2015年マレーシア外交政策担当者協会による交流ディナー、プトラジャヤ市国際コンベンションセンターにて。

本学での経験は、今のご自身の活動にどのように役立っていますか。

政府奨学金とキャリアパス・プログラムの一環として、1997年から1999年にGRIPSの前身である埼玉大学大学院 政策科学研究科(GSPS)のPublic Policy Programで公共政策の修士号を取得しました。特に公共政策の分野で数多くの優れた演習を受講し、日本への留学は極めて有意義な体験となり、有益な政策を導入する上でモデルとなるような多種多様な政策事案を検討する機会に恵まれました。

 

 

 

本学での懐かしい思い出はありますか。

GRIPS/GSPSでの留学生活を懐かしく思い出すことはよくあります。教員やスタッフと友好な関係を結んだことはもちろん、各国の学友と得がたい友情を培いました。日本については、文化、気候、人、そして環境、すべてがいつも懐かしく思い出されますし、日本は何につけても快適な国です。

 

未来のGRIPS学生達へアドバイスをお願いします。

GRIPSの学生たちに私がアドバイスできるとすれば、悔いの無いように頑張れ!ということです。

 

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2015年マレーシアのアンパン・ジャヤで行った低所得家庭に対するコミュニティープログラムの様子。

本学とのつながりをどのように維持していきたいですか。同窓会活動強化についてなにか期待や提案はありますか。

GRIPSとはいつまでもいい関係を継続させたいと思っています。GRIPSは常に修了生と在学生、在学を希望する人々との架け橋となり、人脈を広げる上で有意義な窓口となってくれるでしょう。修了生同士の人脈を広げるため、GRIPSは各種(短期)プログラムを立ち上げて同窓生を集め、学術的活動や様々な催しに参加させてはどうでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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