データベース「世界と日本」とは?
近現代の世界情勢と日本の政治外交に関する正確で基本的情報を提供するプロジェクトです。日本の政治外交ならびに世界情勢の専門的な研究や教育の水準を向上させることを意図して開始したプロジェクトですが、同時に、条約や演説、年表データなど基礎的事実を提供することで、各国政府内部での政策形成、国会やマスメディア、さらにはSNSなどで行われる国際問題に関する議論の質の向上にも寄与したいと思っています。
現在の活動状況
データベース「世界と日本」では、近現代の世界情勢や日本の政治外交に関する基本文書を収集した「日本政治・国際関係データベース」と詳細な「20世紀・21世紀年表データベース」を作成し公開しています。
*画像をクリックするとサイトへ飛びます
(HP データベース「世界と日本」の「持続可能な開発目標(SDGs)関連資料集」)
「日本政治・国際関係データベース」は、ペリー来航から第二次世界大戦、冷戦期を経て21世紀の今日に至るまでの多数国間条約、二国間条約、共同宣言、首相や閣僚の演説・記者会見、歴史認識問題などに関する文書など9,000以上に及ぶ基本文書を公開しています。分野別の一覧表からそれぞれの文書にアクセスすることもできるし、検索システムによって、すべての文書から必要な文書を選択することもできます。
「20世紀・21世紀年表データベース」は、20世紀の世界と日本で起きた出来事に関しては、世界的にも最も詳細な年表データベースの一つです。キーワード検索によって、必要な年表データを抽出することができます。21世紀のデータに関しては、近年、開発資金を獲得できずアップデートができていません。
データベースの利用状況と評価
データベース「世界と日本」は、日本のみならず世界各地の多くの方々に利用されています。国際関係や日本政治外交の専門家だけでなく、政府関係者、マスメディア、中学・高校の教育などでも利用されています。日本だけでなく、中国や韓国などの大学生や大学院生から、よく利用していますと言われます。スタンダードな日本外交史の教科書では、「学生・研究者が一次史料へ簡単にアクセスできる、大変有益なホームページである」と評価されています(五百旗頭真編『戦後日本外交史』第三版補訂版、有斐閣、2014、p.320)。
活動代表者からのメッセージ
データベース「世界と日本」は1994年から史料の収集を開始して、文科省の科学研究費補助金の研究成果公開促進費を財源の中心として継続してきたプロジェクトです。現在は、日本学術振興会の科学研究費補助金研究成果公開促進費に加え、寄付金などいくつかの財源によって、プロジェクトが進められています。これまでに9,000以上の文書を「日本政治・国際関係データベース」では公開しておりますが、19世紀から20世紀前半にかけても、まだまだネット上で公開されていない収録すべき文書は数多く存在します。また、SDGs関連資料のように、新しい文書は国際関係の進展にともない日々誕生しています。本データベースの趣旨に賛同いただき、ご寄付をいただければ、さらに充実したデータベースにしていくことが可能になると思います。
政策研究大学院大学
学長
田中明彦
ご寄付の使途
|
|
|
|
ご寄付をいただいた方への特典
- ご寄付いただいた方は、データベース「世界と日本」のHP(ご寄付いただいた次の年度に1年間掲載、ご希望の方のみ。)と「GRIPS基金」のHP(ご希望の方のみ)に所属先とお名前を掲載させていただきます。
- 10万円以上ご寄付いただいた方には、2020年冬に予定されている、データベース「世界と日本」日本政治・国際関係データべース10,000件UP達成記念シンポジウムへご招待させていただきます。(ご希望の方のみ。シンポジウムの詳細は、2020年夏ごろに発表予定。ご寄付10万円につきお一人のご招待となります。)
活動に関連するSDGs(持続可能な開発目標)