研修事業

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2025.6.19

カンボジア経済財政省(MEF)研修を実施しました

政策研究大学院大学(GRIPS)では2025年6月16日~19日の4日間にわたり、カンボジアの経済財政省(MEF: Ministry of Economy and Finance)の要請を受け、同省の国務長官、国務次官、上級専門官等を含む幹部職員15名を対象に研修を実施しました。
本研修は、MEFの公共財政管理改革運営委員会事務局(GSC: General Secretariat of Public Financial Management Reform Steering Committee)の要請に基づき、日本のインフラ整備・運営に関する経験と政策課題を共有することを目的に実施したものです。プロジェクト・ディレクターを務める家田仁特別教授のコーディネートのもと、GRIPSの複数の教員による講義と、国土交通省関東地方整備局の協力によるインフラ施設視察を組み合わせたプログラム構成となりました。

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<家田仁特別教授による講義>


講義を通して、参加者は、幹線道路整備を例にした日本のインフラ整備・運営の動向と展望、インフラ整備の事業評価、水インフラの整備・運営と流域治水、インフラ整備の事業評価、インフラストックのマネジメント、インフラに関わる財源制度、インフラ管理の組織制度といったテーマについて、体系的に学びました。いずれの講義も、実際の政策や事業に即した具体的な事例をもとに構成され、活発な質疑疑応答も行われました。

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<圏央道建設現場視察>


視察では、圏央道建設現場、荒川高規格堤防、東京臨海広域防災公園、東京港、羽田空港の滑走路を訪問し、参加者は施設担当者による説明に熱心に耳を傾けていました。講義内容と関連する施設であったため、理解を一層深める機会となりました。こうした知見は、カンボジアにおける今後の政策立案や制度構築に活かすことが見込まれます。

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<荒川高規格堤防視察>

                   
最終日の振り返りでは、参加者から、研修を通じて実務に直結する多くの知見を得られたとの声が寄せられ、視察・講義ともに高く評価されました。最後に、高田寛文教授(副学長・グローバルリーダー育成センター所長)から参加者全員に修了証書が授与され、研修が終了しました。


<GRIPS前での
集合写真>


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