2020年２月３日、「『水と文化』国際シンポジウム―水の遺跡から地域の発展を考える―」を開催しました。このシンポジウムは水と人との関係や、水を通じた文明・文化の形成過程について最新の研究内容を共有するため開催したもので、43の国と地域からおよそ260人が参加しました。このシンポジウムには天皇、皇后両陛下も御出席され、両陛下は終始うなずきながら熱心に聴講されていました。

シンポジウムでは、水と災害に関するハイレベルパネル（HELP）ハン・スンス議長・韓国元国務総理、本学の田中明彦学長らの挨拶に続き、リュウ・ジェンミン国連経済社会問題担当事務次長（＊）が地域の持続可能な成長を支える世界の水と文化の繋がりについて、また、カンボジアのプオン・サコーナ文化芸術大臣がアンコールワット遺跡群の治水システムなどについて講演しました。アメリカやオランダ、ブラジルなどの専門家も人と水の歴史的な関係、水と文化の発展について報告し、今後の地域社会の発展に水が果たす役割、持続可能な開発目標（SDGs）にも謳われている世界の環境保全と持続可能な成長に向けた新しい人と水の関りと、そのために私たちは何をするべきかを探りました。

併せてこの日、本学内に設置された国連地域開発センター東京オフィスの開所式も行いました。 

＊国連経済社会局のニコラス・フランケ持続可能な開発管理官が代読

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