政策研究大学院大学では、2021年7月12日～7月16日の5日間、タイ政府法制委員会事務総局（OCS：Office of the Council of State）の職員(15人)を対象に、日本における科学技術及び保健医療分野のイノベーションに関連する政策、法律、取り組みを学ぶワークショップ（Legal Workshop on Policies, Laws and Other Measures Relating to Innovations in Science Technology, Health and Medical Care Services）を実施しました。

例年は訪日研修として行われてきましたが、コロナ禍のため、今回はオンラインでの開催となりました。実施期間中、バンコクではロックダウン中のため、研修生は自宅から参加しました。5日間にわたるプログラムでは、日本の行政（地方自治やデジタル政府を含む）、科学技術政策、イノベーション管理、産学官連携、科学技術とSDGs、高齢化社会と医療制度やコロナ対策などについて講義が行われ、両国における制度の違いなどについて参加者から多数の質問や意見が出ました。

本研修は、タイ政府法制委員会からのご依頼により、本大学堀江正弘名誉教授が講義内容の計画を立て、横道清孝特別教授（グローバルリーダー育成センター所長）が研修責任者を務め、「GRIPS科学技術イノベーション政策プログラム(GRIPS Innovation, Science and Technology Policy Program : GIST)」の担当教授らを中心に講義が行われました。

研修最終日には、横道清孝特別教授及び有本建男客員教授によって全体の補足講義とグループディスカッションが行われ、研修生からは、充実した５日間であったという声が多く聞かれました。最後にバーチャル修了式が行われ、研修生一人一人に修了証を授与する時間も設け、研修を終了しました。