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2016.2.15

対日理解促進交流プログラム-本学の学生がカナダ(トロント・オタワ)を訪問しました。

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本学の学生6名が、外務省対日理解促進交流プログラムKAKEHASHI Projectにより、3月4日から8日間のカナダ(トロント、オタワ)訪問プログラムに派遣され、11日に帰国した。

 

先月2月には、同プログラムにより、本学の交流協定校であるカナダ・トロント大学マンク国際研究スクールの学生19名が本学を訪れている。今回は本学からカナダの政府機関、教育機関、民間企業等を訪問、人的交流を通して、日本の政策、文化を発信するとともに、文化・政治・外交・経済等多方面からカナダを理解するプログラムとなった。

 

kakehashi2前半には現地学生寮や自宅へのホームステイを経験。高校で英語教師を務める教育政策プログラムの石崎さんは、ホームステイ先の学生との話の中で、日本は先進国なのに何故英語が話せないのか、という質問を投げかけられ、日本の英語教育政策について文化的・地政学的観点から、改めて考察する契機となったという。「カナダでは移民政策として、外国人に対する英語能力の評価・強化を行ってきました。英語教育者の裾野も広く、子供とその親双方への支援が充実しているということでした。」(石崎・教育政策プログラム)

 

在カナダ日本国大使館、カナダ日本議員連盟、ジェトロ、民間投資企業、グローバル・アフェアズ・カナダ、総領事公邸等を訪問。忙しく充実したプログラムの中でも、実際に地下鉄を利用し、市内各地の様々な歴史的建造物を目にするなど、特に文化政策や開発政策の学生にとってはカナダの文化やインフラについて体験的に学ぶ機会となった。「現地の学生が日常的な交通手段として、配車サービスアプリを使っていました。日本では2014年から試験的に実施されています。また、カナダはG8の中で唯一高速鉄道を建設しておらず、日本を含め他国からの技術輸出が見込めます。」(野田・開発政策プログラム)また、文化政策プログラムの田島さんは、「“多文化主義“を肌で感じました。歴史的に移民政策に積極的に取り組んできたカナダは、多様な背景をもった人々で社会が構成されており、国民も移民に対し比較的寛容です。一方で様々な課題を抱えていることも知りました。今後の日本にとって、カナダは貴重な先進事例となり得ます。」と話す。

 

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更に、プログラムのハイライトとして、トロント大学マンク国際研究スクールを訪問。先述の2月の受入れ時に友人となった学生たちと喜びの再会の場面ともなった。GRIPSの日本人学生から2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けた生活の質の向上に関する日本の政策について、それぞれの専門分野である開発政策、文化政策、教育政策の観点から発表を行い、トロント大学の学生からはカナダでの過去のオリンピック時の政策についての発表があり、両者意見を交わした。

 

 

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開発政策プログラムの谷口さんは、今回のプログラムを振り返り、「全てのプログラムを終えて最終的に感じたことは、効果的に相手に何かを伝えるためには、相手のことを十分に知らなければならないということです。今回、日本について知ってもらおうと、事前にプレゼンテーションなど様々に用意していました。しかし、効果的な情報発信とするためには、一方的な伝達ではなく、相手国の文化やニーズ等を把握した上でそれに合った情報を提供する姿勢が重要だと感じました。」と話した。

 

 

 

(取材・文責:企画室広報担当)

 

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