2020年10月19日、GRIPSはジャーマン・ヨルダン大学（GJU）のニザール・アブジャベール教授を招き、「ナバティアン・ペトラの洪水制御と水管理」に関するウェビナーを在日本ヨルダン大使館及び四川大学災害管理復興研究所（IDMR）の協力の下開催し、ヨルダン、中国、日本から100名を超える学生、研究者、専門家が参加しました。

冒頭、廣木謙三GRIPS教授と、リナ・アンナーブ駐日ヨルダン大使からのあいさつに続き、アブジャベール教授より、ペトラの気候、地質、景観の概要、ナバティア人のこの地域における足跡、水管理システムなどについて説明がされ、GJUによる地域の水文学への理解、洪水制御技術、さらにこれらから得た教訓を現代の状況での活用についてのプロジェクトについても議論が行われました。

ウェビナーでは、ペトラの古代文明が洪水制御、水管理にも対処したことを示す複雑な景観とその管理に焦点が当てられました。また、地球規模の気候変動による現代の様々な課題へ対処する教訓を共有するためにも、文化と遺産に関する関係者のさらなる協力を呼びかけました。