GRIPS 政策研究センター Policy Research Center

客員研究員

2016/4/1 ~ 2017/3/31

労働サーチ理論を用いたライフサイクル上の雇用・失業分析

研究代表者

この研究の主な目的は、近年雇用・失業分析の一般的な枠組みとなった労働サーチ・マッチング・モデルを拡張した、労働者の年齢を明示的に取り扱うモデルを主に用い、人々のライフサイクルにおける雇用・失業に関わる問題を定性的及び定量的に分析することである。このようなモデルを用いた自他による近年の研究の進展を踏まえてモデルの理論的特性の一層の探求を行うと共に、現実の雇用・労働政策上重要な課題を研究することを目指している。

具体的には、スペイン出身でありながら我が国労働市場についても造詣の深いJulen Esteban-Pretel准教授と共同で、近年話題になることの多い非正規労働者の問題につき、日本とスペインのデータを用いて研究することを計画している。スペインも我が国同様、非正規労働者の問題が経済学研究でも政策論でもしばしば取り上げられる国であるが、我が国と異なり非正規職からキャリアを開始する労働者が大半であること、失業率が非常に高いこと(特に若年労働者では40%を超える)といった重要な差異も見られる。両国を同時に研究することで、非正規労働者問題につき、より深い理解を得られるものと考えている。