GRIPS 政策研究センター Policy Research Center

客員研究員

核の選択:冷戦下の原子力、核兵器と安全保障

代表教員

核を巡る技術は、国際関係において、1945年に登場した全く新しい要素であった。今日我々が知る限り、どの技術を自国で開発し、どの技術を同盟国に依存し、どの技術を完全に諦めるのかを主要国が決定したのは、1970年代中盤のことであった。具体的には、原子力平和利用、核兵器の開発・保有・配備、核不拡散条約加盟、などに関する決断の組み合わせが検討される。最終的に、当時、技術力を持っていた主要国が選択した技術の組み合わせは、核時代における力と安全保障の性質、そのような世界において当該国が目指していた国際社会における地位を反映していたと思われる。
本プロジェクトの目的は1970年代中盤までに主要国が行った核技術を巡る選択を検証することである。現在の計画では、核保有国のアメリカ、イギリス、フランスと、非核保有国のドイツ、カナダ、日本について検討を行う予定である。
様々な選択の背後にあった論理や考え方について、より正確な知識を得ることで、現在ある抑止と不拡散の体制の意義、長所と課題について、より深い理解を得ることができる。
なお、本プロジェクトは、2013年度から開始した科学研究費基盤(B)「NATOにおける核共有・核協議制度の成立と運用」(継続中)で蓄積してきた研究と議論を基盤とするものである。