2013年8月8日 Report No:13-15
公的研究機関と病院との連携 細胞治療分野のトランスレーショナルリサーチの事例から
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分野 | 総合政策 |
言語 | 日本語 |
要旨 | 国立または公立及び独立行政法人設置法で定められた試験研究機関であり研究開発を実施する公的研究機関は,原資が税金であるので,その研究成果を速やかに 社会還元することが求められるようになってきている.研究の出口として社会のニーズが高いのは医療であり,その場合,公的研究機関は病院と連携して研究を 実施することが必要となる.本研究では,トランスレーショナルリサーチ段階にある細胞治療研究分野の2つの臨床研究事例を対象にして,公的研究機関と病院 との連携の状況について分析した.その結果,公的研究機関と病院との連携を促進したと考えられる要因は,i) 病院のみでは実施できない先端的な研究テーマであったこと,ii) 組織連携に関わる地域対象の政策的枠組みが存在したこと,iii) 中核研究者の存在と組織間移動が生じたこと,であることが示唆された.さらに,トランスレーショナルリサーチの成果を医療として実現するためには,臨床研 究や治験等のプロセスの一本化やそのための法規制の整備が必要であると考えられた. |
キーワード | public research institutes, hospital, collaboration, social benefit, cell therapy |
添付ファイル | 13-15.pdf |