研修事業

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2025.8. 8

ベトナム戦略的幹部研修を実施しました

 政策研究大学院大学(GRIPS)では、2025年6月30日~7月9日の10日間、ベトナム中央省庁副大臣級5名を含む中央・地方の幹部級職員13名を対象に、日本の政治・行政の制度運営や行政改革、インフラの発展や安全保障、リーダーシップなどをテーマに短期研修を行いました。

20250709_vietnam_lecture.jpg 講義では、本学からは研修責任者の高田寛文副学長(グローバルリーダー育成センター所長)をはじめ、横道清孝名誉教授、高橋一彰教授、家田仁特別教授、德地秀士政策研究院シニア・フェロー、篠田邦彦教授が講師となり、また学外からは立教大学の廣瀬文乃准教授、元復興庁事務次官で市町村アカデミー学長の岡本全勝氏にご出講いただいて、日本の政治・行政の制度・運営や行政改革、グッドガバナンス、地方自治制度と中央・地方関係、インフラストラクチャーに関わる日本の経験と諸論点、アジアの安全保障、地球温暖化と脱炭素政策、インド太平洋の国際秩序安定と国際協力およびリーダーシップについて、日本政府の実務的な経験を中心に取り上げました。各講義のあとは質疑応答や討議の時間を設け、積極的に質問や議論を行う様子が見られました。講義のほかに、デジタル庁を訪問し、「日本における行政のDX推進」について講演いただきました。

 また研修中盤の3日間、富山県と石川県を訪れました。富山県では、富山市役所、富山市ガラス美術館を訪問しました。富山市役所では、コンパクトシティとスマートシティに関する講義を受けた後、市電に乗車して講義でも紹介されたガラス美術館に移動し見学しました。石川県内では3つの地元企業、津田駒工業株式会社、ニッコー株式会社および株式会社アクトリーを訪問しました。各訪問先では、工場視察に加えて、環境に配慮した事業や企業独自の取り組みについての説明を受けました。都市開発や環境問題はベトナムの今後を担う彼らにとって関心の高い話題であり、活発な意見交換がなされました。訪問に加えて、北陸AJEC様にご協力いただき、北陸地方の企業関係者との交流懇親会を実施しました。懇親会では、参加者同士が積極的に交流する様子が見られました。3日目には兼六園を訪れ、日本文化・伝統的な観光資源の活用について見学しました。温かく迎え入れて下さった皆様、ご協力ありがとうございました。

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 最終日には、参加者を代表して団長より講義や訪問を通して印象に残った点などについてご挨拶をいただき、修了式を行いました。

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 ※この研修は、ベトナム共産党中央組織委員会(CCOP)と独立行政法人国際協力機構(JICA)の合意による技術協力プロジェクトの一環として、GRIPSで実施しているものです。
 

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