2025.10.22(水) 開催
GRIPSランチタイムセミナー 「世界諸国家の統治・経済システムと社会発展の関係の俯瞰的解析と予測―冷戦直後から今日まで、そしてこれから」
GRIPSランチタイムセミナーは、GRIPS教員による最新の研究成果を広く共有し、学内外での学術的な対話を促進することを目的として開催しています。
◆テーマ
「世界諸国家の統治・経済システムと社会発展の関係の俯瞰的解析と予測―冷戦直後から今日まで、そしてこれから」
◆開催日時
2025年10月22日(水)12:15~13:15
◆講演者
土谷隆教授(政策研究大学院大学)
◆登録
以下のリンクから、10月20日までにご登録ください(オンライン、対面とも)
https://grips-ac-jp.zoom.us/webinar/register/WN_Oi86QAPQThKwAy_tRPCITw
*対面参加の場合は、各自、ランチを持参してください。
◆概要
本研究の目的は、国家の統治システムや経済システムと社会の発展の関係を、簡単な数学モデルを用いて俯瞰的に定量的に解析することである。まず、国家の発展の指数としては国連による Human Development Index (HDI)、国家の統治システムについては体制の集権度の指数として知られる Freedom House Score (FHS) (Freedom Houseによる) を採用して、統治システムの集権度と社会の発展の関係の解析を行う。特に 1990 年以降 2022 年まで約 33 年間に渡り、世界の約 200 か国弱を FHSとHDIを横軸、FHSを縦軸とする平面 (HDI-FHS平面) 上の点として表現し、時間の経過によるHDI-FHS平面上の国の分布の変化が簡単な数学モデル(格子上のランダムウォーク)によってかなり良く説明できることを示し、その意味するところについて考察する。さらに、国家の経済システムと社会の発展の関係を見るために、FHS の代わりに経済システムの自律性の尺度である Index of Economic Freedom (IEF) (Heritage Foundation による) を用い、同様の数学モデルによる解析を行う。最後に得られた結果に基づいて国家の発展における統治システム、経済システムの役割の違いについて考察し、今後の動向を予測する。本研究は Abigail Adomako BOADI 博士(元政策研究大学院大学博士課程学生)との共同研究に基づくものである。
講演者略歴:
1986年東京大学大学院工学系研究科修士課程修了(計数工学専攻)、同年統計数理研究所助手採用。助教授、教授に昇任後、2010年3月まで在職。2010年4月より政策研究大学院大学教授。2022年4月から2025年9月までデータサイエンスセンター所長。最終学位:博士(工学)(東京大学1991年)。 専門:数理工学・統計数理・政策科学。
開催日時 | 2025年10月22日(水)12:15~13:15 |
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講演者 | 土谷隆教授(政策研究大学院大学) |
演 題 | 「世界諸国家の統治・経済システムと社会発展の関係の俯瞰的解析と予測―冷戦直後から今日まで、そしてこれから」 |
会 場 | Zoomオンラインおよび政策研究大学院大学(GRIPS)会議室3C(3階) |
参加費 | 無料(事前登録必要) |
言 語 | 日本語(通訳なし) |