4. 移動する身長・体重測定器の謎

道を歩いていると、「ターララターララ♪」という電子音が良く聞こえてきます。長細い器具を押しながら人が歩いており、聞くと身長・体重測定器とのことです。

なーんでそんなものがあるのかとても不思議に思い、事務所のスタッフにいろいろ聞いてしまいました。「あれは地域のサービスなの?」「いいや、違うよ。個人のビジネス。」「へー、でもこういうビジネスが成り立つって事は、皆、肥満とかを気にしてるのかなぁ?(因みに、ベトナム人に肥満は少ないと思う)」「いや、自宅にああいうのがない人が多いからね。」

うーむ。身長測定器を持つ家庭は日本だってほとんどないだろう。ま、体重計はどこの家庭も持っているだろうが。試しにやってみれば、ということになり、日本の身体測定の癖で靴を脱ごうとすると、「そのままでいいよ」。ええ、それって意味無いじゃん、と思うのだが、確かに誰も脱いでいない。

料金は2000ドンくらい(日本円で15円くらい)のようだ。身長と体重を加味して測定器がコメントをしゃべるが、ベトナム語なので当然わからない。スタッフに聞きくと、「君の右のしりは、左に尻より大きい、だって。」「ええー、そんなの解るの?」「冗談だよ。」「・・・・。」

結局、何が何だかわからなかった。しかし、今日も身長・体重測定器は町を歩く。

(2004年夏)

 

Menu