2020/6/15 ～ 2022/3/31
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SDGｓにも明記されたUHC（ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ）の達成と発展に向け、各国で取組みが進められているが、いまだ課題は山積している。他方、SDGsの提唱以降の直近の状況も視野に入れた上で、各国におけるUHC達成、発展に向けて我が国の経験が寄与する点の整理は十分に行われていない。
本研究は、一定の人口規模があり、UHC達成に係る基礎的なフェーズを超えているインドネシア、ベトナム、タイを事例として取り上げ、UHCの達成、発展の現状を精査し、個別課題ごとの阻害要因を析出の上、解決に向けた核心となる問題点を抽出する。次いで日本の保健医療福祉政策が同様の課題に直面した際の経験を理論、実務両方の観点から整理する。さらに当該国関係者等との知見の共有、及び単なる保健財政制度の適用に留まらない、UHCの「本質」を明確にすることを目的とする。
本研究を通じ、当該3か国はもとより、各国におけるUHCの「本質」を捉えた発展への貢献を目指す。