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リサーチ・プロジェクト

2020/10/1 ~ 2022/3/31

COVID-19下およびPost COVID-19における最貧困層の生計調査

研究代表者

 

 

 COVID-19による被害は、特に貧しい人に程集中しやすいことが危惧されているが、その実態を捉えることは難しい。本研究の目的は、これまでの研究蓄積を生かして、COVID-19下及びポストCOVID-19における最貧困層の生活水準の推移を、簡易電話調査によって明らかにすることである。
これまで、代表者及び分担者は科学研究費補助金基盤(B)(代表:高橋和志)を利用し、バングラデシュ北部のチョルと呼ばれる中州地域やその周辺に住む極貧層の生活水準を2018年4月から2020年1月にかけて2年×10か月補足してきた。その中で、対象地域の住民は、(1)年中継続的に貧しい状態に置かれていること、また、(2)9月から12月にかけたモンガと呼ばれる農閑期にとりわけ消費水準が落ち込むことを明らかにした。本研究は、(2)に焦点を当て調査対象期間の拡大を行うことで、通常の農閑期と比較し、COVID下および(願わくば)Post-COVIDの極貧層の生活がどのように乖離・回復するかを詳細に分析することにある。