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リサーチ・プロジェクト

2018/6/1 ~ 2019/3/31

持続可能な開発目標(SDGs)の社会面のゴール・ターゲットの優先順位の検討

研究代表者

持続可能な開発目標(SDGs)は、2030年までの世界共通の目標である。SDGsは、社会、環境、経済のバランスを保ち、具体的なゴール(17)、ターゲット(169)を設定して目標を達成しようとするものである。これら多くのゴール等について、国・地域や集団・組織は、自身の状況を踏まえ、優先順位を設定するが、環境面、経済面のゴール等に比して、社会面のそれらは優先順位の特定が行いにくい。例えば、環境面では、気候変動を抑えるという目的達成の手段としての省エネ対策など、目的と手段が比較的明確であり、目的への貢献度などから優先順位も判断しやすい。しかしながら、社会面のゴールは、貧困撲滅、栄養、健康、教育、ジェンダー平等、雇用などそれぞれが重要との意見が多く、いずれが目的・手段かを明らかにし、一般的な優先順位を特定することは容易ではない。このため、本研究では、社会面のゴール等の優先順位を、SDGsの重要な理念である「誰一人取り残さない」の達成、すなわち取り残されやすい環境にある人が望む生活、就学、就業ができるようになることを上位の概念・目的とし、社会面のゴール等をその手段と捉えることで、明らかにしようとするものである。