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リサーチ・プロジェクト

0020/4/1 ~ 2023/3/31

インド太平洋地域における海洋安全保障

研究代表者

本研究では、中国が南シナ海、インド洋などへの海洋進出を進めるなかで日本、アメリカ、フィリピン、インドネシア、ミャンマー各国がいかに対応しているのか分析することを目的としている。より具体的には三つの観点から中国の海洋進出を把握し、同様に三つの観点から各国がいかに対応しているのか分析する。第一に中国の海洋秩序に関する国際海洋法への対応と国内法制の整備について把握する。次に中国がインド洋や太平洋でいかに拠点を拡充させているのか把握する。第三に中国が同地域で海軍や海上法執行機関の活動を拡大させているのか把握する。以上を理解した上で日本、アメリカ、フィリピン、インドネシア、ミャンマーの対応を同様の観点から分析する。第一に、各国が海洋秩序に関する国際法をいかに受容し、いかに中国の行動に対応しているのか理解する。次に各国の港湾をはじめとするインフラ整備を含め、中国の拠点整備にいかに対応しているのか分析する。第三に、中国の海洋活動の増加に各国の海軍、自衛隊、海上法執行執行機関がいかに対応しているのか分析する。その上でいかに日米両国が起こりうる国際紛争への対処や航行の自由の確保などのために二国間協力を深めているのか分析し、さらに豪州、インドなど第三国との協力を進めようとしているのか分析する。また、こうした日米のアプローチにフィリピン、インドネシアミャンマーがいかに対応しているのか分析する。