第2回GRIPS SDGsアワード受賞プロジェクト

農村開発を促進することによる2030 SDGsの地域展開

背景:

地域と村落を強化することを通してインドネシアを周辺部から開発するというジョコ・ウィドド大統領のビジョンを実現するために、村落省は幅広い雇用機会を創出して貧困を減少させるためのさまざまなプログラムを実施しています。このプログラムは、インドネシア政府が村落に関する2014年法律第6号を施行した際に活発化しました。これにより、以前は地方レベルでより柔軟に職権を行使することに大きく依存していた国と村の間の関係が変化しました。

省は2030 SDGsの目標を明確にした後、Dana Desa（Village Fund, 村落基金）とPadat Karya Tunai Desa（Village Cash for Work, 労働に対する村落現金）という2つのプログラムを考案し、主に農村開発を促進することに重点を置きました。

また、農村開発を促進することによる2030 SDGsの地域展開プロジェクト(Localizing the 2030 SDGs by Accelerating Rural Development)は、UNDP、IFAD、UNOSSC、UKCC、世界銀行、ASEANのようなさまざまな開発パートナーとの共同プロジェクトでもあり、2030 SDGsに合わせて提案された農村開発指標（RDI）の達成に貢献する農村開発のための二者間協力ネットワークも利用しています。

プロジェクトの活動と成果:

1. Dana Desa（村落基金）

2019年7月25日、財政的支援計画により、201,899 kmの村道、60,274の灌漑設備、8,983の村市場、および最大26,271のポシアンドゥ（pos pelayanan terpadu。子供および妊婦向けの毎月の検診のことであり、ワクチン接種および栄養補助食品を提供する。）の開発に成功しました。4年間の財政的支援の合計金額は、2019年に257兆ルピア（176億米国ドル超）に達しています。

これらの数値が示すように、このプロジェクトは、特に経済活動の支援および村落コミュニティの生活の質の向上により、国内の貧困水準の低減に大きく貢献しました。また、SDGのうち主にSDGナンバー1：貧困をなくそう、SDGナンバー3：すべての人に健康と福祉を、およびSDGナンバー17：パートナーシップで目標を達成しように貢献しました。

2. Padat Karya Tunai Desa（労働に対する村落現金）

労働に対する村落現金プログラムは、特に貧困層と社会的に取り残された人々がいる農村コミュニティの地位を向上させる活動で、地域の資源、労働力、および技術を優先的に使用して、賃金/所得を増やし、購買力を増大させ、貧困を減少させると同時に発育阻害率を支援する生産的な活動です。この活動に関与する労働者に対して現金で直接謝礼金（賃金）を提供することにより、大量の雇用者が受け入れられる見込みです。

2018年までに、353,223の活動に対して10,368,538名の人々が雇用されており、彼らが受け取った賃金はすべて合わせて11兆2900億ルピアに達しています。これらの数字は、このプロジェクトが村落コミュニティでのさらなる雇用の創出と所得の増大にいかに大きく貢献したかを示しています。また、SDGのうち主にSDGナンバー8：働き甲斐も経済成長もに貢献しました。

将来の計画

農業活動外の革新的な経済活動を促進/支援する政策を打ち出し、貧困を減少させるプログラムの効果をさらに強化します。
IFAD（女性の社会的地位向上）、UNOSSC（イノベーション）、UKCC（グリーンな経済成長）、世界銀行（農村コミュニティ開発）、およびASEAN（農村開発と貧困根絶）とのパートナーシップを強化・徹底し、その他の開発パートナー、特に民間セクターとのさらなる提携を実現します。