8月25日、インドネシア・ジャカルタ市内にて、本学主催のAsian Statesmen Forum（8月25、26日）に参加するため現地を訪れたモロ・イスラム解放戦線（MILF）のアル・ハジ・ムラド・イブラヒム議長と、MILF事務局長のサレム Y. リンガサ博士が、本学田中明彦学長と高木佑輔助教授と個別会談を行いました。田中学長はJICA理事長時代にバンサモロ地域を訪問し、ムラド議長とも対談を行っていますが、GRIPS学長としてムラド議長と対談するのは、今回が初めてのことです。

会談では、ムラド議長より、バンサモロ地域では、和平合意を着実に実行する過程であり、この移行期に、Asian Statesmen Forumに参加し日本やASEANのリーダーと意見交換できる機会を得たことに感謝するとの言葉がありました。また、JICAからの継続的な支援にも謝辞が述べられました。

田中学長からは、ミッドキャリアの行政官養成大学院としてのGRIPSの紹介や、GRIPSがこれまでに行ったMILF関連の事業の説明が行われました。これに対しムラド議長からは、人材育成について高い関心が示され、バンサモロ地域では基礎教育を含む教育全般に対する需要が高いとの説明がありました。

GRIPSは今後も日本政府やJICAと連携し、バンサモロ地域の平和と安定に向けた活動を行っていきます。 

 対談中の様子（左奧がムラド議長、右手前が田中学長）

 対談を終えて記念撮影

（左から、サレム事務局長、ムラド議長、田中学長、高木助教授）