政策研究大学院大学（GRIPS）では、2018年2月26日から3月2日までの5日間、第7回「Japan-IMF Macroeconomic Seminar for Asia (JIMS)」を実施しました。この研修は、アジア太平洋地域諸国における中央銀行や財務省等経済官庁の幹部職員を対象に、 国際通貨基金アジア太平洋地域事務所（IMF-OAP）とGRIPSが共同で行っているプログラムです。今回は公募で選考された20カ国の30名が参加しました。 

 5 日間のプログラムでは「マクロ経済政策と成長戦略」というテーマを掲げ、台頭するアジアが直面するマクロ経済分野での課題、具体的には、先進国の金融政策がアジア新興国に与える影響、アジア金融市場統合、財政政策と債務の持続可能性、為替管理と外国為替政策、グローバルバリューチェーンにおける貿易産業政策、中小企業支援策などについて、講義と議論を組み合わせたセッションを提供しました。

各セッションではGRIPS教員がChairpersonを務め、SpeakerとDiscussantには、日本銀行、アジア開発銀行研究所、財務省、国際通貨基金などの機関のほか、野村資本市場研究所、日本総合研究所、お茶の水女子大学、東京大学、慶応義塾大学、学習院大学、法政大学からの著名な講師陣が、実務経験や深い洞察に基づく講義を提供。セミナー参加者も積極的に議論に参加し、母国における経済的観点からの視点や課題について質疑応答や意見交換を行いました。講義のほかには、日本銀行、貨幣博物館、東京証券取引所を訪問し、日本銀行職員の方々によるご案内で運営や業務内容について理解を深めることができました。また、初日の歓迎会ではIce Breakingの活動を取り入れ、20カ国から参加した研修生同士が打ち解けあい、和やかな雰囲気で1週間を過ごすことが出来たようです。

修了式では、プログラムディレクターのユーチン・シン教授より参加者全員に修了証が授与されました。

最終日の送別会では、参加者、講師、各国大使館関係者と共に東京での1週間を振返り、再会を約束しました。

JIMSのホームページはこちら→http://www.grips.ac.jp/jims/