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2016.3.7

国際行政学会会長による特別講演「公共セクターに関する研究の現在と将来」が行われました。

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3月7日(月)、国際行政学会(IIAS:International Institute of Administrative Sciences)会長のGeert Bouckaert教授により、「公共セクターに関する研究の現在と将来」と題する特別講演が行われ、本学の堀江正弘教授をモデレーターとして、本学の教員、学生、他大学の教員、政府関係者を含め約60名が参加した。IIASは1930年に設立された行政に関する研究活動等を行う国際的に著名なNGOであり、ベルギーのブリュッセルに本部事務局が設けられている。日本も、日本政府、日本行政学会、日本公法学会などが会員となっている。IIAS では、公共政策のよりよい執行と行政組織等公共セクターの機能向上等のため、また、現在・将来の社会的ニーズに対応しうる公共セクターの役割を確かなものにするため、国際的プラットフォームとして世界の知見・経験の共有の促進、共同研究の推進等に努めている。なお、本学の堀江教授が2013年からIIASの諮問委員会(Programme and Research Advisory Committee)委員長を務めている。

 

本講演では, まず、アメリカ、ヨーロッパにおけるこれまでの行政研究の流れと動向を概観し、disciplinesの在り方, cultureへの関心、future への視点を重視しながら、これらと実践を結び付けつけるために、実践に目を向けながら、行政学は何を教育し、研究すべきか、ということについてのヨーロッパにおける考え方が紹介された。そして、教授は、アメリカではMinnowbrook I (1968年)以降これまで20年ごとに大きな議論が行われており、将来に向かって、今後アメリカでもヨーロッパでも20年ごとにそういう議論が行われるであろうと述べた。次に、公共セクターの役割について述べ、公共セクターは種々のwicked problemsに取り組む危機管理、社会のイノヴェーション、ルーチンの行政サービスの実施という役割を担っており、行政学、行政研究も、例えば、国際連合が提起している17のSustainable Development Goals のような課題にどのように貢献できるか、真剣に考えるべきであり、IIASも取り組みを検討していると述べた。教授は、また、GovernanceやTrustなど現在いろいろな場で議論されている問題についても取り上げ、Governanceのさまざまのタイプ、Trustのさまざまの側面や切り口を紹介し、集まった研究者、学生の関心と興味を呼んだ。

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