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2015.12.7
想海樓ホールにて映画Planetaryの上映会が開催されました。
12月7日(月)、想海樓ホールにて映画Planetaryの上映会が開催されました。上映会には監督のGuy Reid氏を迎え、学生との質疑応答セッションも行われました。
映画Planetaryは息を呑むほど美しい映像と詩的なメッセージが特徴です。私たち人類を含む全てが自然界の一部であり、繊細で優美な自然界に畏怖の念を持つことが必要だと、私たちの心に静かに語りかけます。
2年間の期間をかけて撮影された世界中の映像には、日本の渋谷や築地市場も含まれており、環境保護論者、神学者、科学者、研究者など映画に登場する語り手それぞれの視点を引き立たせるように構成されています。参加者はみな、幻想的な音楽によって映画の世界に引き込まれ、私たちが生きている惑星の英知を感じると同時に、次第に破壊されるその姿を目に焼き付けているようでした。
質疑応答のセッションでは、映画製作資金拠出に関する質問から、Reid氏にとって興味深い対象として映画の中に描かれた「地下鉄」に対する視点まで、幅広い質問が挙がりました。
「地下鉄というのは非常におもしろい場所だと思うのです。人々の体温、相互作用、そして人間自身とは何かが分かるような気がするからです。人間は同じ場所に存在しながら、一人ぼっちのような感じです。まるで、今の人間社会のようにも感じませんか。私たちは完全なる個人主義を手に入れるために、コミュニティーを手放してきた。それを目の当たりにできる場所が、地下鉄なんです。」
このイベントはGRIPS院生会が中心になって企画されました。