2016年5月23日(月）第124回GRIPSフォーラムを開催しました。今回のGRIPSフォーラムでは、原田　尚美氏 （海洋研究開発機構　地球環境観測研究開発センター　研究開発センター長代理）に「もう１つの二酸化炭素問題：海洋酸性化とその海洋生物への影響」についてお話頂きました。

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• 概要:
  

海洋酸性化は、近年、「もう一つのCO₂問題」として、温暖化に加えて深刻な全球規模の環境ストレッサーとされ、その進行の把握や海洋生物並びに海洋生態系への影響把握が喫緊の課題となっている。一体、海洋酸性化とはどのような現象なのか？また、このような事例を地球は経験してきているのか？など「海洋酸性化」についてわかってきたこと、今後取り組むべき課題について紹介する。 

講演者: 原田　尚美氏（海洋研究開発機構　地球環境観測研究開発センター　研究開発センター長代理）

1996年に名古屋大学で理学（博士）の学位を取得。専門は有機地球化学。現在、海洋研究開発機構地球環境観測研究開発センターにて海洋生態系動態変動研究グループのリード役、北極環境変動総合研究センターにて北極海洋生態系研究ユニットのユニットリーダーとして活動している。現在、Ecosystem Studies of Sub-Arctic and Arctic Seas (ESSAS)科学運営委員、日本学術会議連携会員、地球環境史学会副会長等を務めている。