政策研究大学院大学（GRIPS）では、2019年7月29日～8月2日の5日間、ラオス政府の副大臣・局長級幹部職員14名および随行者1名を迎えて、日本の行政システムや経済発展、民間能力の向上などをテーマに研修を実施しました。

研修では、研修責任者の堀江正弘教授（本学名誉教授、グローバルリーダー育成センター所長）をはじめとして、本学の高田寛文教授、恒川惠市客員教授(元副学長)、園部哲史副学長、および橋本久義名誉教授による講義を行い、日本の行政組織、政府関係組織、公務員制度、人事管理、地方行政、行政改革、経済発展の歴史、民間能力の向上・発展と政府の産業政策、中小企業政策などについて学び、理解を深めました。

研修4日目の8月1日午後には大田区の工場アパート「テクノFRONT森ケ崎」を訪問し、大田区の産業振興に関する取組や中小企業政策などについて説明を受けたあと、テクノFRONT森ケ崎に入居するいくつかの企業様を訪問しました。また、テクノFRONTの近隣にある株式会社金森製作所様を訪問し、板金加工の現場などを見学させていただきました。

研修最終日の8月2日の午前には、堀江教授による全体の補足の講義と質疑応答が行われ、研修生からは4日間の学びを通した様々な質問が出ました。午後のラップアップ・セッションでは、今回の研修において印象に残ったことや、研修を通して学んだことを帰国後どのように業務に活かしていくかについて、1人ずつ抱負を述べました。最後に修了式が行われ、研修生全員に修了証が授与されました。

※本研修は、ラオス共産党中央組織人事委員会から依頼を受け、独立行政法人国際協力機構（JICA）の支援を得て実施されました。