2019年6月24日、田中明彦学長と「水と災害に関するハイレベルパネル（HELP）」のコーディネーターを務める廣木謙三教授は米国・ニューヨークを訪問し、国連本部で開催された「第4回 国連水と災害に関する特別会合」に出席しました。

会議では主に、気候変動への適応や水に関するSDGs等の国際目標の達成のため、水害対策に関する国際的な意識の高揚、経験や知見の共有、国際協力の推進方策に関する議論が行われました。また、2018年の世界の水災害の教訓をHELPとGRIPSが共同で取りまとめた「水と災害に関するグローバルレポート」やGRIPSが政策形成プロセスを主導した、防災への事前投資や予防防災の強化の取組を促す「水防災投資原則」が公表されました。 

午後に行われた「水と災害に対応するための科学技術サミット」セッションに登壇した田中学長は、「気候変動の影響が広がる中で、世界的に水災害問題が激化・深刻化している。水災害は自然現象と社会の総合作用で起こることから、自然科学と社会科学を融合した学際連携での研究教育、特に危機管理では政策科学面の研究を推進し、現場に積極的に適用すべきである。」との提言を行い、会場からの拍手と賛同を得ました。

翌25日には、同ニューヨーク市内で開催された「第13回水と災害ハイレベルパネル」にも出席しました。

 第4回 国連水と災害に関する特別会合の様子

 第13回水と災害ハイレベルパネルの様子