2020年12月14日(月)にGRIPSフォーラムを開催致しました。今回のGRIPSフォーラムでは、河野克俊氏　（前防衛省統合幕僚長）をお招きし、「日本の今後の安全保障とその課題」という演題でご講演いただきました。

概要：

中国は、１９７０年代後半以降、鄧小平の下「改革開放」路線を推進し、経済発展を遂げてきた。それに伴い海軍力の増強を推進し、海洋進出を図っている。一方、北朝鮮のミサイル発射を受けて開始された米朝交渉は暗礁に乗り上げ、北朝鮮は核、ミサイルを放棄するどころか、その性能向上を図っている。このような日本を取りまく厳しい安全保障環境を受けて、今後の日本の防衛はいかにあるべきかを論じる。

講演者：河野克俊氏(前防衛省統合幕僚長)

講演者略歴

1977年防衛大学校機械工学科卒、1990年筑波大学国際学修士。

1977年海上自衛隊に入隊後、護衛艦はるな、しらねに乗艦、1992年から護衛艦おおよど艦長を務める。

その後第３護衛隊群司令・海上幕僚監部総務部長、防衛部長などを歴任。掃海隊群司令、護衛艦隊司令官、自衛艦隊司令官を経て、2012年から海上幕僚長。

2014年10月に第5代統合幕僚長に就任。首相の信頼も厚く、3度の定年延長を重ね2019年4月1日に退官。