WORK

 

W4. ハイズン省から来た兄弟

ハノイで見かける街の物売り、シクロの運転手、建設労働者などでハノイ出身の人は少ない。都会の人はそうした3Kの仕事をやりたがらないものである。レンガを積むこの2人はハイズン省から来た兄弟だ。最初私に時間を尋ねた。それから通常の会話が始まった。名前は、うちは、仕事は、年齢は、子供は何人・・・私が教授だというと彼らは大いに驚いた。教授と話したのはこれが初めてだそうである。なぜ田舎の人はこんなにお人よしで話しやすいのだろう。(ハノイ、2004年10月)

 

W3. 女性の建設労働者

うちの前の道路は工事中だ。というよりベトナム全土が工事中といったほうがいいかもしれない。時々働く人を眺めている。この女性たちはセメントをスコップですくってミキサーに入れている。仕事の内容に比べて服装がよすぎると思う。ほこりと日差しを避けるための保護も行き届いている。でも女性にはきつすぎる労働だ。彼女らには悪いけれど、男性と女性が同じ仕事をするのを見比べると、やはり男性のほうがはるかに力があって仕事も速い。(ハノイ、2004年10月)

 

W2. 客待ち

ベトナムの物売りは、時間つぶしが宿命だ。おそらくそれをエンジョイしているのかもしれない。雑誌を売る人もみかんを売る人も、陰に陣取ってくつろぎ、ひたすらお客の現れるのを待ち続ける。(ハノイ、2004年10月)

 

W1. イェンフー街の服売り

イェンフー街は交通渋滞緩和のために2年前拡幅された。立ち退きを強制された人々が移ったのが後ろにある家並みである。このモダンな道路を、私の見ている前で、(おそらく中国製の)服を満載したおばちゃんのカートがゆっくりと通り過ぎて行った。(ハノイ、2004年10月)