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リサーチ・プロジェクト

2012/4/1 ~ 2013/3/31

日本の労働市場の非正規化とその厚生分析への構造推定アプローチ

研究代表者

1990年代以降、日本の労働市場は非正規化していることが指摘されている。このような労働市場の非正規化は、一時点における所得格差の拡大のみならず、技能形成の機会における格差を通じて長期的な影響を及ぼす可能性がある。本研究の目的は、非定常ジョブサーチモデルを日本のパネルデータを用いて推定することで、日本における労働者の職業選択行動の解明および経済厚生の分析を行い、諸外国の結果との比較を通じて日本の労働市場の特徴を浮き彫りにすることである。さらに、推定されたモデルを一般均衡効果を考慮するモデルに拡張し、政策シミュレーションを行うことによって、労働市場に関する様々な政策が雇用形態および経済厚生の分布に与える影響を定量的に考察してゆくことも視野に入れている。