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リサーチ・プロジェクト

2021/4/1 ~ 2023/3/31

中長期の都市鉄道計画へのアクティビティベースの交通行動モデルの適用

研究代表者

働き方改革の推進,新型コロナウイルス感染症の拡大防止のための緊急事態宣言および外出自粛要請により,テレワークが急速に進展し,大都市圏の通勤行動を大きく変化させている.また,このテレワークの進展による通勤行動の変化は,コロナ禍における一時的な現象ではなく,今後も続くと考えられる.しかしながら,通勤行動をはじめとする都市鉄道需要のこの変化については,今後の鉄道サービス,沿線の商業・住宅開発,まちづくり等を一体として行う都市鉄道戦略に関係する重要な変化であるものの,実行動に基づく定量的な分析が少なく,実態が明らかにされていない.そこで,本研究では,テレワーク進展社会における都市鉄道戦略の策定に向けて,鉄道利用者の延べ利用回数(人・回/月)だけではなく利用者数(人/月)と利用頻度(回/月,回/週)の変化にも焦点を当て,鉄道会社から提供していただく自動改札データおよび定期券情報を用いて,通勤行動の変化を定量的に明らかにすることを目的とする.本研究の特徴は,自動改札データを用い,同一の鉄道利用者を特定することにより,個々の利用頻度や利用時間帯の変化をも分析可能とし,これまでの総数の変化に関する分析のみでは正確に把握できなかった通勤行動の変化を明らかにすることである.