GRIPS 政策研究センター Policy Research Center

客員研究員

2014年4月11日 Report No:14-05

津波災害における実効的な 避難対策に関する研究

著者
分野 総合政策
言語 日本語
要旨

津波災害対策で重要なことは,防潮堤の建設などインフラの整備を進めることと避難を確実に行うことである.インフラの整備や津波警報の発令については,国が改善方策を検討している.一方,避難指示や住民を確実に避難させる方法,安全な避難地や避難ビルの整備などについては,地方公共団体に任されているが,効果的な指針などが分からず津波避難対策に苦慮しているのが現状である.そこで,東日本大震災時の被災地での避難に関する資料を収集・分析し,課題を整理するとともに,多角的な視点から検討を加えた実効的な避難対策に関する研究を行った.そして,i)住民避難が確実に実行できるための防災情報のあり方,ii)安全な避難場所としての高台避難地および津波避難ビルに関する設置と配置,iii)住民が確実に避難するための移動手段について,新たな対応方策を提言するものである.

キーワード Tsunami disaster, Disaster Information, Elevated ground for refuge, Tsunami refuge building
添付ファイル 14-05.pdf