GRIPS 政策研究センター Policy Research Center

客員研究員

2012/6/7 Report No:12-03

契約理論分析における数値計算アプローチ: モラル・ハザードの場合

著者
  • 橋本 日出男大阪大学
  • 濱田 弘潤新潟大学経済学部
  • 細江 宣裕政策研究大学院大学
分野 経済学
言語 日本語
要旨

本稿は、アドバース・セレクションの問題に対して数値計算によるモデル化手法を適用する方法について論じた橋本ほか(2011)に続くもので、伊藤(2003, 第4章)の「投資家と起業家の間の契約」について数値モデルを構築することにより、モラル・ハザードに関するモデルの特性の理解を深めようとするものである。そのために、起業家がリスク回避的な場合とリスク中立的な場合の2経営行動・2成果モデル、および、リスク回避的な場合の3経営行動・3成果モデルを作る。前者では、モラル・ハザード問題の数値計算手法を詳しく示してある。合わせて、ファースト・ベスト解とセカンド・ベスト解を比較することで、理論分析の結果を数値例によって再吟味する。後者では、理論分析においてしばしば用いられる簡単化の仮定が成り立たない場合を考え、それらの仮定の意義について検討する。

キーワード モラル・ハザード; 数値計算モデル; リスク回避的; リスク中立的; 尤度比の単調性; 分布関数の凸性
添付ファイル 12-03.pdf HHHMH2012.zip