GRIPS 政策研究センター Policy Research Center

客員研究員

2009/6/1 Report No:09-08

携帯電話におけるスイッチング・コストの定量分析:番号ポータビリティ制度の評価

著者
  • 北野 泰樹政策研究大学院大学
  • 齋藤 経史
  • 大橋 弘東京大学
分野 経済学
言語 英語
要旨

2006年10月24日,携帯電話の番号ポータビリティ(MNP)制度が導入された.MNP制度は消費者が携帯電話会社を変更する際に生じるコスト,つま りスイッチング・コストを減少させ,消費者の携帯電話会社間の流動性を高めるものと考えられる.本論文では,MNP制度の導入に伴うスイッチング・コスト の減少効果を定量的に評価することを目的とする.分析では,携帯電話会社の選択とMNP制度の利用の選択に関する離散選択モデルを定式化し,ウェブアン ケート調査から得られた個票データを用いて,推定を行う.本論文での分析の結果,MNP制度の導入により,スイッチング・コストは18%程度減少し,携帯 電話の所有者に占める携帯電話会社の変更者の割合が約2.6%増加したことを示した.

添付ファイル 09-08.pdf