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研究センター

中小企業の経営スキル向上のためのKAIZENアプローチに関する調査研究

プロジェクトリーダー: 大塚啓二郎教授

    我々はアジアとアフリカで産業発展のプロセスを観察し、途上国の産業がいかにして発展していくのかを研究してきました。それにより、異なる国の異なる産業の間で発展プロセスがほぼ同じであること、アフリカの産業も東アジアの産業と同じ経路に沿って発展を始めますが、途中の難所を通り抜けられずに停滞してしまうことがわかりました。さらに、東ア ジアの産業の多くがその難所をクリアできたのは、生産技術だけでなく経営の知識も外部から活発に取り込んだからだということもわかりました。
    経営の知識が決め手だったというのは盲点でしたが、我々は、経営に関する有用な知識は、今ではKAIZENという名のもとにかなり体系立った形に集約されており、恐らくそれを普及させればアフリカでも産業が発展すると確信しています。この仮説を実証するために、経営者向け KAIZEN研修の効果を調べる実験を、ガーナ、エチオピア、ケニア、タ ンザニアにおいて行い、良好な結果を得ています。
    アフリカ人がアフリカで経営する企業が、自力で飛躍的な発展を始め るという成功例が現れれば、アフリカは自信を取り戻すでしょう。その成 功の陰に日本のKAIZENがあったということになれば、多くの若者が自ら進んでそれを学び、困難にチャレンジしていくでしょう。本プロジェクトの焦点は、そうした展開を促す民間主導の枠組み作りへとシフトしていく ところです。