2021年度より, 安全保障・国際問題プログラムはGRIPS Global Governance Program (G-cube) へ統合され、新しくG-cube Security and International Studies Concentrationとなりました。
カリキュラム詳細については、ページ下部のカリキュラム表をご覧ください。
プログラム概要
多分野を架橋して、新しい秩序形成に指導的役割を果たすLeader of Leadersを育成する。
- プログラムディレクター:髙橋和志 教授
- 副ディレクター:木島陽子 教授 (副学長)/ 高木佑輔 准教授 / 岩間陽子 教授
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学位:博士(政策研究)/ Ph.D. in Advanced Policy Studies
博士(国際関係論)/ Ph.D. in International Relations
博士(国際開発研究)/ Ph.D. in International Development Studies
- 奨学金: GRIPS奨学金, JICA奨学金 (受給条件あり)
- 授業で使う言語:英語
- 修了までの年数:3年
- 入学時期:4月・10月
- 修了時期:9月
⇒ GRIPS Global Governance Program(G-cube) 専用ホームページ
プログラムの特色
本学位プログラムでは、歴史や深い教養に裏打ちされた大局観を持ち、長期的かつ複眼的で幅広い視野から的確な判断ができる能力を有し、新しい世界秩序・地域秩序の形成に参画する意思と能力を併せ持った、国家・国際機関・産業界などの各界で指導的な役割を果たしうるトップリーダー(Leader of Leaders)を養成することを目的としています。
グローバリゼイションの進展は、世界の秩序を大きく変えました。今日、世界の一角で起こったことはたちまち世界中に波及します。新興諸国は、急激な経済成長に伴い、意志決定に及ぼす影響力は拡大しているにもかかわらず、まだ世界をリードする意思も力もありません。一方で、新興諸国の台頭によるガバナンスシステムの変化により、先進国は世界をリードする力を失っています。全体的な意思決定が進まず、今までのやり方では解決できない、困難な諸問題が噴出しています。
このような状況を打破するためには、多くの分野の専門家を束ねる能力を持つリーダーたち、細切れの断片的な知識ではない、より深い教養に支えられ、専門性が進んだことによって生じる分野の壁を越え、その間の溝に橋を架ける能力や広い視野を持ち、大局的に判断する能力を持つ、リーダーのリーダーたちが必要ではないか、と考えました。そして、そのような人材を育てるためには、専門性の高さや広さだけではなく、いわば奥行きが重要と考え、これまで日本では重視されてこなかった歴史や教養を基礎に据え、学生の「物の見方(perspective)」を徹底的に鍛え上げるプログラムを開設いたしました。本プログラムでは次の三本柱を中心にカリキュラムを組んでいます。
(1)リーダーとしての基本的素養
複雑化するグローバル社会の中で、国家・国際機関・経済界など様々な場面において、トップリーダーとして深い思慮に基づき、適切な判断・決断を行っていくためには、大局観を持って、個別具体的な問題・課題を大きな枠組みの中で理解し、問題の根源を把握する能力が必要です。そこで歴史を基礎科目とし、現在世界の直面する諸課題を、マクロ的な文脈の中で把握する大局観を涵養します。また、国内外の政・産・官・学等から講師を招き、自らの経験をもとに講義してもらい、そこから基本的素養や様々な物の見方を学びます。
(2)個別政策課題についての深い知見と分析能力
現在直面する諸課題に対処するには、個別政策課題についての深い知見と分析能力が必要です。そこで政治、経済、国際関係、科学技術イノベーション、行政組織運営など方法論に関する基礎講座を履修させ、こうした課題についての基本的知見を習得します。その上で、グローバル・先進国・新興国・途上国の4クラスター別に、少人数によるチュートリアル形式の授業で、各クラスター固有の政策課題等について集中的な議論やディスカッションを行うことにより、深い知見と分析能力を身につけます。
(3)言語、文化、歴史、専門、国籍を超えたコミュニケーション能力
本プログラムの授業はすべて英語で行います。日本人学生と留学生が、英語で共に学び、協力し競争することで、互いに尊敬し、深いレベルでコミュニケーションできる能力を身につけます。また講義の他、シミュレーション等を行うワークショップ形式の授業も取り入れ、学生同士で集中的な議論をすることで相互作用を促し、言語、文化、歴史、専門、国籍を越えて知的な議論を行う能力を身につけます。さらに、危機管理時のメディア対応等、リーダーとして様々な公開な場で適切なメッセージを発することができるようになるための、危機管理対応を目的とした実践訓練も行います。
対象となる学生
・中央省庁の行政官
・国際機関を目指す方
・企業等でグローバルに活躍することを目指す方
カリキュラム3年(2023-2026年)
Category | Course Name |
Required Courses |
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Recommended Courses |
Recommended courses by concentration (see auxiliary table below)
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Elective Courses | Courses not listed in this table (with the advisory committee’s approval) |
X Others | Courses offered by the Center for Professional Communication |
[auxiliary table] Recommended Courses
Concentration | Course Name |
Growth and Governance Studies Concentration |
At least 8 credits from courses below
At least 2 credits from courses below
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International Development Studies Concentration |
At least 2 credits from courses below
At least 8 credits from courses below
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Security and International Studies Concentration |
Group A: at least 4 credits from courses below
Group B: at least 6 credits from courses below
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