2011.11.01
文部科学省「平成23年度 大学の世界展開力強化事業」に採択
政策研究大学院大学は、文部科学省「平成23年度 大学の世界展開力強化事業」に採択されました。
大学の世界展開力強化事業構想概要
【構想の名称】(タイプA-1)
北東アジア地域における政策研究コンソーシアム
【構想の概要】
韓国KDIスクールと清華大学公共管理学院との間で、大学院レベルのダブル・ディグリーや単位互換制度を利用した留学生交流を行う。本学を含めて3大学ともに、政府機関・民間企業の中核的なミッドキャリア職員を学生として受け入れており、彼らに対して社会科学を中心とした国際水準の公共政策教育を行う。そこでは、科学的合理性に根ざした現実的課題解決能力という個人的能力を涵養する一方で、学生同士が同じ科学的合理性を共有することを通じて真に相互信頼できる人的ネットワークを形成させて組織的能力も高める。これにより、日中韓の政策立案・管理運営能力の高度化と、アジアと世界の知的ネットワークにおけるハブ形成を目指す。
プログラムの目的・養成する人材像
○ 科学的合理性を獲得する公共政策大学院教育と人的ネットワーク構築
国内外の政府・民間のミッドキャリア職員を対象とした(1)課題解決型の社会科学横断的な大学院教育による個人的能力形成と、(2)学問的基礎を共有する政策プロフェッショナル同士の信頼に裏打ちされた人的ネットワークの形成を目指す。
質の保証を伴った大学間交流の枠組形成
○ 国際水準の大学院教育
理論と実証の双方から公共政策課題に科学的に接近し、ケース・スタディー形式で理論と現実のギャップを学ぶ。さらに、セミナー形式の授業を通じて、このギャップを埋めるための実際的な選択肢を提案するためのスキルを習得する。
○ 厳格な成績管理と学位授与プロセス
絶対評価に加えて相対評価(GPAシステム)を用いることで、成績評価に対して客観性を持たせて国際的に通用する学位を授与する。一部の上級科目については、コア科目における十分に高いGPAを獲得したもののみが受講できるシステムとし、クラスにおける学生の能力水準を一定以上に保って学習効果を高める。
○将来有望なミッドキャリア学生間で相互に作用するピアプレッシャー
同様のキャリアをもつ国内外の社会人学生間で働くピアプレッシャー利用して、学生の努力を最大限に引き出す。一方で、政策課題に関して問題意識を学生間で共有しつつも、それに対して多様な意見・アプローチで議論を戦わせることで、幅広い視点を涵養する。
教育内容の可視化・成果の普及
○ ミッドキャリア職員修了生が切り拓く新しい公共
ミッドキャリア職員が本課程を修了し復職した時点から、それまでに学んだ知識と経験を利用して様々な政策課題に取り組むことができる。加えて、本学で培った人的ネットワークは、修了生を国際的に高い競争力を持つ高度職業人となることを可能にする。
日本人学生の派遣・留学生の受入を促進するための環境整備
○ 東京で「留学生の方が多数」の環境で学ぶ
学生全体の6割が留学生という国際的環境で、日常的に英語に触れ、社会的背景の異なる学生間でのコミュニケーションをとることが、日本人の内向き指向を打ち破る。英語で開講される国際水準の講義や英語の語学クラスもそれを強力に支援する。
○ 多様な留学オプションの提供
本事業の対象である中国・韓国といったアジア諸国だけでなく、欧米の大学との間でも学生交流の機会が提供されている。身近にいる同僚学生から刺激を受けて、留学や現地調査等を行う強い動機が働くことが期待できる。
交流プログラムにおける学生のモビリティ
○日本人学生の派遣
2年間の修士課程(MP2)プログラムの学生を中心として、1年目を本学で学び、2年目をダブル・ディグリーや単位互換制度のもとで韓国・中国で学ぶ。その他にも、短期の研修プログラムや、博士課程学生による現地調査といった形式での留学生派遣を柔軟に組み合わせて日中韓3ヶ国の交流を促進する。
○ 外国人留学生の受入れ
一切を英語で教育する1年間の修士課程(MP1)プログラムを中心に、ダブル・ディグリーや単位互換制度を利用して留学生を受け入れる。
H23 | H24 | H25 | H26 | H27 | |
学生の派遣 | 0 | 10 | 10 | 10 | 10 |
学生の受入 | 0 | 10 | 10 | 10 | 10 |